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ビリー・ジョエルはエルトン・ジョンからリハビリが必要だと言われたことが、自身にとっての「どん底」だったと語っている。
ビリー・ジョエルは2部構成の新作ドキュメンタリー『ビリー・ジョエル:アンド・ソー・イット・ゴーズ』の中でこの時期のことを振り返っている。7月25日から配信されている本作で、エルトン・ジョンが公の場でリハビリが必要だと発言したことで二人の友情に亀裂が走ることになったと語っている。
「エルトン・ジョンが私にはリハビリが必要だと思っていると発言したんだ」とビリー・ジョエルは2011年にエルトン・ジョンが米『ローリング・ストーン』誌で語った内容にドキュメンタリーで触れている。「彼は『飲み過ぎなんだよ』と片付けた。それがすごく傷ついたんだ」
エルトン・ジョンは米『ローリング・ストーン』誌に次のように語っていた。「自分がリハビリに行った時は床掃除をしなければならなかった。彼はテレビのあるリハビリ施設に行っている。愛しているけど、ビリー、これは厳しい愛だ。君はデーモンを抱えているのに、軽いリハビリでそれを取り除こうとしていない。真剣にならなきゃいけない。みんながあなたに憧れ、愛し、敬意を抱いている。今やっていることよりも、もっとしっかりしたことをやらなきゃいけない」
ドキュメンタリーでビリー・ジョエルは次のように語っている。「『待ってくれ。僕のことをもっと分かっているだろ』と思った。それで、しばらく確執になった。その間に起こった様々な出来事が折り重なったんだ」
エルトン・ジョンとビリー・ジョエルは共同ヘッドライナーによるスタジアム・ツアーを1994年に行っている。ドキュメンタリーの1部でビリー・ジョエルはかつてエルトン・ジョンと較べられることを「憤慨していた」が、共演するうちにそれを受け入れられるようになったと語っている。
エルトン・ジョンは米『ローリング・ストーン』誌に共同ツアーが「病気や様々なこと、アルコール依存症で何度もツアーがキャンセルされることになった」と語っていた。
エルトン・ジョンはドキュメンタリーでビリー・ジョエルについて次のように語っている。「彼はそれで私のことを憎むようになった。リハビリに行く度に軽いものでね……愛しているよ、ビリー、これは厳しい愛なんだ」
ビリー・ジョエルは当時の妻のケイティ・リーが最終通告を出した2005年にリハビリに入っている。ビリー・ジョエルとケイティ・リーは2009年に離婚している。リハビリ後、ビリー・ジョエルは表舞台から遠ざかり、ツアーを止めることとなっていた。
ビリー・ジョエルはエルトン・ジョンの発言で「打ちのめされた」として「どん底」だったと振り返っている。「大切だと考えていたものすべてに幻滅した。それはすべて自分に向かってくる兆候のような感じだった。それでバンドに手紙を書いたんだ。『もうこれ以上こんなことはしたくない。止めるよ』ってね」
先日、ビリー・ジョエルはザ・ビートルズの『ホワイト・アルバム』について「中途半端な楽曲のコレクション」という自身の見解を語っている。
ビリー・ジョエルはビル・マーのポッドキャスト『クラブ・ランダム』に出演して、過去のダブル・アルバムの名作について語っている。ビル・マーが『ホワイト・アルバム』を話題に挙げると、ビリー・ジョエルは次のように応じている。「自分は『ホワイト・アルバム』の大ファンというわけではないんだ。好きな人もいるけどね」
「曲を完成させなかった中途半端な楽曲のコレクションと見ているんだ。彼らはハイになっていたか、もう気にかけていなかったんじゃないかな」とビリー・ジョエルは語っている。「曲の断片があって、それをアルバムに入れたと思っているんだ」
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