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オジー・オズボーンはブラック・サバスの最後のライヴについて語った新たなインタヴューで「歩くことができない」ことを明かしたが、妻のシャロン・オズボーンは「声に影響はない」と語っている。

ブラック・サバスは先週、7月5日に地元バーミンガムのヴィラ・パークで最後のライヴを行うことを発表している。

ブラック・サバスはオジー・オズボーン、ギタリストのトニー・アイオミ、ベーシストのギーザー・バトラー、ドラマーのビル・ワードという結成メンバーによるラインナップで20年ぶりとなるライヴを行うことになる。

「バック・トゥ・ザ・ビギニング」と題されたライヴにはメタリカ、スレイヤー、パンテラ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ、アリス・イン・チェインズ、リンプ・ビズキットのフレッド・ダーストらも出演する。

パーキンソン病や様々な健康問題を抱えるオジー・オズボーンは衛星ラジオ局「シリウスXM」の自身の番組で今の健康状態について語っている。

「2025年を迎えられたよ。歩くことができないけどさ。でも、クリスマスのホリデーに何を考えていたか、分かるかい? いろいろ文句も言っているけど、自分はまだ生きているってことだよ」とオジー・オズボーンは語っている。「歩けないことに愚痴をこぼしているけれど、これまでを見渡してみれば、自分の半分も生きられなかった人もいたわけだからね」

しかし、ヴィラ・パークでトニー・アイオミと共に『NME』のインタヴューを受けた妻のシャロン・オズボーンはオジー・オズボーンは「本当に元気だ」と説明している。

「彼はみんなにありがとうを伝えたいのよ」とシャロン・オズボーンは語っている。「病気のために、そうした機会というものがなかった。でも、今回でその機会が持てることになる」

オジー・オズボーンの健康状態についてシャロン・オズボーンは次のように続けている。「みんなも知っている通り、彼はパーキンソン病を抱えている。でも、彼は本当に元気で、声に影響はないわ」

トニー・アイオミはブラック・サバスのライヴが「彼にとってもいいはずだ」と語っている。「そのためにやると言ってもいい。彼は外に出て、何かをやりたがっているんだよ」

シャロン・オズボーンは次のように続けている。「彼はファンに二度と感謝を伝える機会がないものだと思っていた。『信じられない人生をありがとう』と言いたかったのよ」

一方、シャロン・オズボーンは『ザ・サン』紙に次のように語っている。「パーキンソン病は進行する病気だから、安定させることはできない。身体のいろんな場所に影響を及ぼし、足にも影響している。でも、声はこれまで通り素晴らしいわ」

シャロン・オズボーンは『NME』のインタヴューでブラック・サバスが新曲をリリースすることはなく、コンサートは「なおも健在である昔の楽曲を称えるものになる」と語っている。

「キャリアにおいては、何をやっても前にやっていたことに及ばないという段階はやってくる」とシャロン・オズボーンは語っている。「過去の成功に甘んじて、『みんなは今も好きだと言ってくれているし、売れてもいる。昔ほどのことはできないよ』と言うようなものだけど、それで充分なのよ」

シャロン・オズボーンは最後のライヴについて「ジャンルを切り拓き、それを次のバンドへと受け継いだパイオニアを称えるもの」になると述べている。「こういうことって大抵は亡くなった時に行われることだけど、生きている間にそれが認められるというのは素晴らしいことだと思う」

参加する豪華ラインナップについてシャロン・オズボーンは次のようにコメントしている。「最後に全員が集まった時の写真を想像できる? アイコンが大集合よね。最後の写真はとんでもないものになるだろうし、歴史に残ると思うわ」

公演の収益はアストン・ヴィラが支援するこどもホスピスに寄付される。シャロン・オズボーンは「素晴らしい理由よね」と述べている。

ライヴにはゴジラ、スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュとダフ・マッケイガンらも参加する。

音楽監督を務めるレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロについてシャロン・オズボーンは次のように語っている。「彼はいろんなジャンルの音楽に精通しているけれど、なかでもブラック・サバスはすごいの。彼はやることすべてに情熱を注いでくれるし、素晴らしい友人でもあるしね」

「彼はボランティアで参加してくれているし、彼がまとめようとしているものも素晴らしい。出演するそれぞれのバンドのことを考えて、誰がどの曲をやるか、アレンジしてくれている。大変な仕事だけど、彼ならやってくれると思うわ」

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