映画『スパイナル・タップII』を手掛けているロブ・ライナー監督は映画の内容について言及している。
1984年公開の『スパイナル・タップ』は史上最高のコメディ映画の一つと見なされており、クリストファー・ゲスト、マイケル・マッキーン、ハリー・シーラーの3人が架空のヘヴィ・メタル・バンドを演じるものとなっている。『スパイナル・タップII』はその続編となる。
今回、ロブ・ライナー監督は『エンパイア』誌のインタヴューでポール・マッカートニーとエルトン・ジョンも出演するとされている映画のプロットについて語っている。
2025年の春から夏にかけての公開が予定されている『スパイナル・タップII』についてロブ・ライナー監督は冒頭ではシンガーのデイヴィッド・セント・ハビンズ、ギタリストのナイジェル・タフネル、ベーシストのデレク・スモールズがスパイナル・タップの解散後に何をしていたかが描かれると説明している。
「ナイジェルはベリック・アポン・ツイードでチーズとギターの店をやっているんだ」とロブ・ライナー監督は語っている。「ナイジェルはホイッスルとマンドリンを演奏する地元のフォーク・バンドに参加していて、エレクトリック・ギターを弾いている。そうした、ちょっとしたシーンがあるんだ」
ロブ・ライナーは次のように続けている。「デイヴィッド・セント・ハビンズはカリフォルニア州モロベイに住んでいて、『ザ・トラブル・ウィズ・マーダー』という犯罪実録ポッドキャストの音楽を書いている。彼は電話の保留音の曲なんかも書いたりしている」
「デレクはロンドンで暮らしていて、新グルー博物館のキュレイターをやっている。彼は世界中の接着剤のキュレーションをしていて、接着剤の歴史も扱っている。彼はフィルハーモニー管弦楽団とも共演していて、悪魔は邪悪なカツラをつけているという内容の交響曲を書いたんだ。“Hell Toupée”という曲だよ」
インタヴューでロブ・ライナー監督は『スパイナル・タップII』のインスピレーションについてスパイナル・タップのマネージャーであるイアン・フェイス役だったトニー・ヘンドラが亡くなったことを挙げている。
「イアン・フェイスが娘のホープにもう一度パフォーマンスを行う約束の契約書を遺言で託したというアイディアを思いついたんだ」
ロブ・ライナー監督は次のように続けている。「娘のホープは最初は『何の意味もない』と考える。しかし、ある大物音楽スターがサウンドチェックでふざけているときにスパイナル・タップの曲を歌っているところをiPhoneで撮影して、それがソーシャルメディア上で大流行するんだ。突如、託された契約書に価値が生まれるんだ」
ロブ・ライナー監督はスパイナル・タップの新曲が映画にもサウンドトラックにも登場することになると語っている。「エルトン・ジョンが数曲、ポール・マッカートニーが1曲、映画で歌うことになる。それはスパイナル・タップの曲ではなくて、みんなが知っている曲だ。でも、それ以外は新曲だよ」
「有名なロック・フォトグラファーであるヘンリー・ディルツがスパイナル・タップをニューオーリンズの墓地に連れていくシーンがあるんだけど、ナイジェルが『なんでここに来たんだ? 全員死んでいるんだぞ』と言うと、ヘンリー・ディルツは『こういう概念に慣れてくれよ。そうしたら分かるから』と言うんだ」
「それでデレク・スモールズは死んだ後はどうなるんだろう?と考えて、死んだ後のことを描いた“Rockin’ In The Urn”という曲ができるんだ。彼はなおパフォーマンスをすることになるんだよ」
映画『スパイナル・タップII』については先日、メタリカのラーズ・ウルリッヒとレッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスが出演することも明らかになっている。
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