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コールドプレイのフロントマンであるクリス・マーティンは『NME』による活字媒体の独占インタヴューでニュー・アルバム『ムーン・ミュージック』について語り、新曲を書く時期が終わりに近付いていると語っている。

2021年発表の『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』に続く通算10作目となるニュー・アルバム『ムーン・ミュージック』は10月4日にリリースされる。『NME』のインタヴューでクリス・マーティンはレコーディング・アーティストとしての活動の終わりと今後について語っている。

「2008年頃からだけど、今は曲として、あるいはアイディアとして本物だと思えるものが降りてきたら、やることにしているんだ。他の人がどう思おうが関係ないんだよね」とクリス・マーティンは語り、今回のアルバムについて次のように評している。「朝起きた時に自分自身について、世界について、ひどい気分になっている物語なんだ。気が滅入っていて、孤独で、一人っきりで、自分じゃいられないようなね。アルバムを通して最終的に、まったく正反対の心境に辿り着く歩みなんだよ」

2021年の時点でクリス・マーティンは『NME』に2025年に最後のアルバムをリリースするつもりだと語っていた。その後、彼は12枚のアルバムでバンドのディスコグラフィーを終わらせる予定だと説明している。

この計画は今も続いているのかと訊かれると、クリス・マーティンは2025年という時期は延期されるけれども12枚のアルバムで終わらせたいと考えていると答えている。

「確かに12枚のアルバムということなんだ。ただ、ちょっと後にはなるだろうけどね」とクリス・マーティンは語っている。「もう1枚あって、それはミュージカルなんだよ。それが11番目のアルバムになる。もしかしたら、12枚目の後に出るかもしれないんだけどさ。ミュージカルを形にするには時間がかかるからね」

「今回のアルバムからの最後のシングルは“All My Love”という曲になるんだけど、シングルらしいシングルとしては最後かもね。ミュージカルがあるし、最後のアルバムは『コールドプレイ』というタイトルなんだ。次の作品は1年後になると思う。そうなるはすだよ」

クリス・マーティンは次のように続けている。「12枚で終わるというのはすごくリアルだし、いい形だと思っているんだよね。とはいってもツアーをしないわけではないし、コンピレーションとかアウトテイクで終わらせるわけでもない。柱となるストーリーは語られたということだよね。それがいいと思うんだ。そうなることが分かっていると、今やってることも加速するんだよ」

インタヴューでクリス・マーティンは期限をもうけたことでメンバーが「よりハングリーになった」と述べており、自分たちが出すものを「薄めないようにすることにした」とも語っている。クリス・マーティンは12作目のアルバムが完成する頃にはコールドプレイの物語として「すべてが納得のいく」ものになるはずだと説明している。

クリス・マーティンはアルバムは12作目で終わりになるものの、バンドとして終わるわけではなく、ソングライティング以外の部分に注力することになると語っている。「ツアーもあるし、キュレーションもある。リアム・ギャラガーも『ディフィニトリー・メイビー』を再燃させたよね。再リリースはしないけれど、初期の作品を振り返ったり、もう一度楽しんだり、その時期に特化したことをしたりするのを楽しむようになるんじゃないかな」

「いろんなものを寄せ集めた別のタイプのショウというアイディアもあるんだ。常にスタジアムを目指すとは限らないけど、小さな会場で変わった曲をやってみるというのもあると思う。若いアーティストを支援していくというのもいいと思っているんだ」

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