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マドンナ、トーキング・ヘッズ、ザ・プリテンダーズ、ラモーンズのキャリアを築いたことで知られるレコード業界の伝説的な人物であるシーモア・スタインが亡くなった。享年80歳だった。

訃報は末娘であるマンディによって発表されており、ガンとの闘病の末に現地時間4月2日にロサンゼルスの自宅で亡くなったと『ニューヨーク・タイムズ』紙に語っている。

シーモア・スタインは1942年4月18日にニューヨークで生まれている。彼は中学生時代に音楽業界に夢中となり、15歳の時にシンシナティにあるキング・レコーズで夏のインターンとして働いている。翌年、米『ビルボード』誌の受付となり、1961年にはキング・レコーズの正社員になっている。

1966年、シーモア・スタインはレコード・プロデューサーのリチャード・ゴッテラーと共にサイアー・プロダクションを設立している。2人はそれぞれ1万ドル(現在の9万3000ドル弱)を出資して、イギリスのアンダーグラウンドなプログレッシヴ・ロックをアメリカの市場に紹介する事業を行っていた。1970年代中盤にはサイアーはアメリカのニュー・ウェーヴ&パンク・シーンで注目される存在となり、シーモア・スタインは1975年にラモーンズと1976年にトーキング・ヘッズと契約している。

シーモア・スタインが最も大きな動きをしたのは1980年代前半で、1980年代になった瞬間にザ・プリテンダーズと契約したほか、1982年にはマドンナと契約している。彼は2018年7月に音楽業界を引退するまで、サイアーの代表取締役とワーナー・ブラザース・レコーズの副社長を務めていた。シーモア・スタインは1983年に自身が設立したロックの殿堂に2005年に殿堂入りを果たしており、ソングライターの殿堂ではリッチモンド・ヒットメイカー賞を受賞している。

引退した2018年には自伝『サイレン・ソング:マイ・ライフ・イン・ミュージック』を出版している。前年、彼は75歳の時にゲイであることを公表している。

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