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トム・ヨークやリリー・アレンといったミュージシャンたちは現地時間3月16日に議会で最初の関門を突破した物議を醸している取締法案を批判している。

英国下院での2度の協議を経て新しい法案「Police, Crime, Sentencing and Courts Bill」は昨日の現地時間19時に議決されている。

保守党議員が圧倒的に支持してきたこの法案は359対263票の96票差で可決されている。

この法案は公共の場での抗議運動を厳しく取り締まる法案となっていて、公共の銅像への落書きや破壊には最大懲役10年が課され、平和的な抗議運動を止めさせるのに警察にさらに権力を与えるものとなっている。

野党の国会議員には子供の殺害や性的犯罪への厳罰化など、307ページに及ぶ法案の一部を支持しているものもいるものの、労働党党首のキア・スターマーは議決に先立って「女性への暴力に取り組まない保守党の法案は支持しない」と述べている。

先日、33歳のサラ・エヴァラードが帰宅途中に警官に殺害された事件の平和的な追悼集会がクラパム・コモンで開催されていたが、警察との衝突で暴力沙汰になる事件が起こっていた。

「ここ3年間の暴力犯罪の被害者は50%以上が女性です」とキア・スターマーはツイートしている。「稀なことなどとは言わせてはなりません。この国では女性に対して打ちひしがれるような現実があるのです」

昨日の議決を受けてリリー・アレンは次のようにツイートしている。「抗議運動の権利なしに実行力のある民主主義は存在しないと人々がツイートしているのを見続けている」

「政府が民主主義のことを気にかけてもいないことが完全に明らかになっていなかったという人は関心を持っていなかったということよね」

リリー・アレンは自身のストーカー事件について警察や検察の対応はひどいものだったと述べている。「当時、どちらからも守られているとは感じなかったし、クラパムで昨晩起こったことを見ても驚きはまったくないわ」

レディオヘッドのフロントマンであるトム・ヨークは労働党のトッテナムの国会議員であるデヴィッド・ラミーがこの法案に反対するスピーチの映像をリツイートして、「迷惑をかけた人が懲役10年になるんだ」とキャプションに添えている。

東ノッティンガムの労働党の国会議員であるナディア・ウィットムはこの法案が「内務大臣であるプリティ・ペテルのブラック・ライヴス・マターやエクスティンクション・レベリオンといった運動への怒りから生まれた」と述べている。ナディア・ウィットムはそれを「権威主義への転落」と評している。

法案が通過したことを受けてナディア・ウィットムは次のように述べている。「これで終わりではありません。Police, Crime, Sentencing and Courts Billを止める行動をあらゆる段階で行っていきます。議会でも法廷でもストリートでもです」

スリーフォード・モッズは「抗議活動は消えない」と述べている。「この法案は平和的なアプローチで抗議活動や集会をしようとしていたものをより暴力的な反応へと変えてしまうでしょう。おそらく、暴力だけが政府への対抗になるのです」

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