システム・オブ・ア・ダウンのフロントマンであるサージ・タンキアンは新たなインタヴューで「ジョン・ドルマヤンのことは非常に尊敬しているけれども、彼のアメリカ国内政治についての見解はそうじゃない」と語っている。
ジョン・ドルマヤンは昨年6月に「マイノリティに対する偉大なる友人」とドナルド・トランプ大統領に賛辞を寄せたことでファンを驚かせており、その後もアメリカ大統領選挙に先立って民主党よりも共和党を支持する発言を続けている。
それを受けてサージ・タンキアンはドラマーのジョン・ドルマヤンによる最近の政治的言動について苛立ちを覚えていることを明かしていた。
ドキュメンタリー『トゥルース・トゥ・パワー』が公開されているサージ・タンキアンは『コンシークエンス・オブ・サウンド』のインタヴューを受けて、ジョン・ドルマヤンとの関係について語っている。
「僕らはすごくいい友人なんだ。家族であり、僕のバンドのドラマーでもある。だから、もちろん、本当にいろんなことについて語っているんだ。政治的見解も含めてね」とサージ・タンキアンは語っている。
「ある話題で見解が一致しない時でも、他のことで一致しないというわけじゃないからね。アルメニアのことでは一致しているし、例えば、家族のことや、その他のことでも、個人的なことなんかでは一致ししている。でも、アメリカ政治となると、正反対の立場になるんだ。僕らは2人とも熱心で、情熱的だから、それで問題ないんだ」
サージ・タンキアンは次のように続けている。「ジョン・ドルマヤンのことは非常に尊敬しているけれども、彼のアメリカ国内政治についての見解はそうじゃないんだ。それでいいんだ。僕も自分の考えをもって生きているし、彼も自分の考えをもって生きている。というのも、お互いを尊敬して気にかけているからね。それだけだね。それについて話をしたかって? したよ。よくするかって? しないね。もう意見が同じになることはないところまで来てしまったからね。他のことについて話をするよ」
先日、サージ・タンキアンはシステム・オブ・ア・ダウンについて単純に「社会的/政治的」なバンドと分類すべきではないと語っている。
「ファンで友人である画期的なバンドだけど、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとは違って、僕らには社会的/政治的じゃないものもあるんだ。笑えるところもあるし、テーマや歌詞から言ってもあらゆる種類の話題に及んでいるんだ。それがシステム・オブ・ア・ダウンをユニークにしているんだよね」
「バンドの在り方という点でそこがよく見過ごされていて、それにバンドの他のメンバーも怒っているんだよ。というのも、バランスがなきゃいけないわけでさ。完全に政治的になってしまったら、多くの人ががっかりするだけじゃなくて、それが他のメンバーにとっても必ずしもゴールじゃないんだよね。これが完璧なバランスなんだ」
サージ・タンキアンは3月19日にソロEP『イラスティシティ』をリリースすることが決定している。
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