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スポティファイはK-POPの楽曲が数百曲削除されたことを認め、ディストリビューターのカカオMと合意に向けての努力を続けていくと述べている。

スポティファイは韓国で2020年2月1日にサービスがスタートしたが、アイユーやジコなど、カカオMのライセンスの下に配信された楽曲がないままスタートしていた。

今回、カカオMのディストリビューションされていた楽曲が世界中で削除されている。カカオMの韓国のポピュラー・ミュージックの多くをディストリビューションしており、ガオン・チャートの2020年年間チャート400曲のうち37.5%がカカオMによってディストリビューションされている。

『NME』への声明でスポティファイの広報担当者は2021年3月1日から世界中で「ライセンスの期限切れ」によりカカオMのカタログの配信が停止となったことを認めている。

「カカオMとの世界的なライセンス契約に向けて1年半取り組んで、世界170のマーケットにおける3億4500万人以上のリスナーにそのアーティストの音楽を利用できるようにしようとしてきました」とスポティファイは述べている。「我々の最善の努力にもかかわらず、韓国以外の地域をカヴァーしていたこれまでのライセンス契約は終わりを迎えました」

「新しい世界契約に向けてまだ合意ができていないという事実はアーティストにとっても世界中のファンにとっても残念なことです。この断絶が一時的なもので、すぐにこの状況を解決することが私たちの願いです。カカオMを含めた現地の権利所有者と協議を続け、一緒に韓国の音楽マーケットとストリーミングのエコシステム全体の成長を手助けできればと思います」

カカオMの親会社は韓国でトップのデジタル・ミュージック・プラットフォームであるMelOn(メロン)を所有している。エピック・ハイのタブロはスポティファイとカカオMが合意に達しなかったことが今回の一件を引き起こしたことをツイッターで示唆していた。

「スポティファイとカカオMが合意に達しなかったようで、自分たちのニュー・アルバム『エピック・ハイ・イズ・ヒア』が自分たちの意志に反して世界では聴けないようだ」と彼はツイートしている。「誰の間違いにせよ、どうしてビジネスがアートに貪欲さを行使して、アーティストとファンがいつも被害を受けることになるんだ?」

スポティファイのサービスが韓国で開始される際、カカオMの広報担当者は『コリアン・ヘラルド』紙に次のように述べている。「(我々の楽曲を配信することについて)スポティファイとまだ話をしているところです」

これによって影響を受けたアーティストとしてアイユー、チェリー・バレット、クレヴィティ、Gフレンド、ママム、CL、ニュー・イーストらが挙げられている。

SM、YG、JYP、ビッグヒット・エンタテインメントと契約しているアーティストは今回の影響を受けてない。

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