ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーはロイヤル・アルバート・ホールの150周年を記念したこれまでの映像を使った作品のナレーションを務めている。
トム・ハーパーが監督を務め、アカデミー賞受賞歴のあるスティーヴン・プライスが音楽を手掛けた「ユア・ルーム・ウィル・ビー・レディー」は新型コロナウイルスの感染拡大で昨年3月から閉鎖されているロイヤル・アルバート・ホールの観客のいない映像から始まり、1993年から現在までの過去のイベントの映像が使用されている。
「ユア・ルーム・ウィル・ビー・レディー」でミック・ジャガーはウィスタン・ヒュー・オーデンの詩『フォー・フレンズ・オンリー』を読み上げており、アデル、ジミ・ヘンドリックス、フレディ・マーキュリー、イギー・ポップ、フローレンス・アンド・ザ・マシーン、レッド・ツェッペリンらがロイヤル・アルバート・ホールでパフォーマンスを行う映像が使用されている。
公開された映像はこちらから。
「間違いなくロイヤル・アルバート・ホールは世界でも最高のコンサート会場の一つであり、トム・ハーパーによる素晴らしいショート・フィルムでウィスタン・ヒュー・オーデンの詩を読むように頼まれて嬉しかったよ」とミック・ジャガーは声明で述べている。
「1960年代にザ・ローリング・ストーンズであそこで演奏したことは素晴らしい思い出なんだ。1度か2度混乱してしまったこともあったけどね。熱狂的なファンがステージに登ってきて、公演が突然終わることもあったんだ。でも、負けずに頑張って、素晴らしい時間になったんだ」
トム・ハーパーは次のように続けている。「ものすごくライヴ・パフォーマンスが恋しいですよね。1つの空間で他の人々に囲まれながら観客として体験を共有するのは刺激的で、根本的に人間らしい体験です。ロイヤル・アルバート・ホールは観客がいなくても荘厳な建物でありますが、本当にスペシャルなのは体験を共有することで生まれる繋がりなのです」
「この映像はそうしたものです。ロイヤル・アルバート・ホールの楽しい過去のパフォーマンスを祝福するだけでなく、もう一度私たちが集まれるようになった時を楽しみにしている期待の側面もあるのです」
「ユア・ルーム・ウィル・ビー・レディー」はロイヤル・アルバート・ホールの150周年を記念した第1弾の動きで、2022年までイギリスのアーティストによる大規模な委員会や人気のミュージシャンによる公演、次世代の才能を世に示すショーケースなどが予定されている。
ロイヤル・アルバート・ホールは1940〜41年のロンドン大空襲以降、閉鎖されたのは初めてのことで、330以上の公演が中止になり、3400万ポンド(約50億円)の損失を補填するためのチャリティが行われている。ロイヤル・アルバート・ホールはこけら落とし日である3月29日まで閉鎖されている。
昨年7月、ロイヤル・アルバート・ホールのCEOであるクレイグ・ハッサールは直面している状況について「これまででも最も危険な状態にある」と述べていた。
広告 【独占配信】エミー賞®史上最多18部門受賞の歴史的快挙!真田広之主演&プロデュース「SHOGUN 将軍」をディズニープラスで見る
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.