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ザ・ビーチ・ボーイズは自身の知的財産を売却し、第三者に著作権を売却した新たなアーティストとなっている。

ここ数ヶ月でボブ・ディラン、ニール・ヤング、スティーヴィー・ニックス、リンジー・バッキンガムらはバック・カタログの権利を売却している。

今回、ザ・ビーチ・ボーイズはブランド全体の権利をアーヴィン・エイゾフによるアイコニック・アーティスト・グループに売却している。アーヴィン・エイゾフが支払った金額は現時点で明らかになっていないものの、ザ・ビーチ・ボーイズのマスター音源の権利、ザ・ビーチ・ボーイズの名前の権利、肖像権、出版権、貴重な品々を獲得している。

契約の一部でザ・ビーチ・ボーイズは資産からの利益を今なお所有しているものの、事業の方向性はアーヴィン・エイゾフに委ねられるという。

アイコニック・アーティスト・グループのCEOであるオリヴィエ・チャスタンは米『ローリング・ストーン』誌に次のように語っている。「ザ・ビーチ・ボーイズは単にバンドではありません。ある意味でライフスタイルなのです。日常的なブランドなのです。それが毀損されたことはありません」

知的財産を売った後に期待できるものについてオリヴィエ・チャスタンはテクノロジー分野を探求したいと語っている。「VR、AR、3D、CGI、自然言語処理などを指しています」

「私にとってそれらが事業を変えるという点で最も興味深く思っているところです。5年後には『午後2時です。オキュラス・リフトを着けてください。ザ・ビーチ・ボーイズの『グッド・ヴァイヴレーション』をウェスタン・レコーダーズで観ましょう』というメールが送られてくるかもしれません」

オリヴィエ・チャスタンはマーティン・スコセッシの『アイリッシュマン』のようにデジタルでレプリカ・保存するかもしれないとも述べている。

一方、ヒプノシス・サウンズ・ファンドは複数のアーティストのカタログを購入している。1月にフリートウッド・マックのギタリストであるリンジー・バッキンガムの権利を100%購入しているほか、ジミー・アイオヴィンの出版権もヒプノシス・サウンズ・ファンドは購入している。

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