ANDY WILLSHER/NME

Photo: ANDY WILLSHER/NME

一人のファンが、自身で編集したバンドのウィキペディアのページを提示したあと、警備員をうまく納得させて楽屋へ入ることを許可されていたと報道されている。

12月2日の夜、オーストラリアのメルボルンで行われたダンス・デュオのペキン・ダックのライヴで、デヴィッド・スパルゴは、バンドのウィキペディアのページを修正し、バンドと家族関係があるように自分の名前を記入することによって、うまく楽屋に辿り着いている。

「これまで目撃した中で、恐らく最も独創的で巧みに練られた行動だよね」と、バンド・メンバーのアダム・ハイドは『ザ・ガーディアン』紙に話している。「すごいよね。彼の携帯電話を使って1秒、速攻だったからね」

「警備員に、自分が義理の兄弟だとかなんとか伝えて、ウィキペディアのページと彼の身分証明書を提示したんだ」

バンドの楽屋に到着するや否や、ファンはバンドに自己紹介をし、その大胆な行動にもからわらずバンドは即座に彼に好意を寄せている。

「結局ぼくたちは彼と一緒にビールを山ほど飲んだんだけど、マジで最高だったよ。まったく変だ人ではなかったしね。今まで僕らが出会った人たちの中で最も普通の奴だったよ。それがまた尚更笑えるんだけどね」と、アダム・ハイドは付け加えている。

バンドはのちにウィキペディアのページのスクリーンショットとともに、映画『俺たちニュースキャスター』から引用した発言をアップしており、そこには次のように記している。「実際のところ、私は怒ってすらいません。実に見事だよ」

誰かが僕たちの家族だと言うためにウィキペディアを編集した。警備員に提示し、楽屋に入り、仲間たちと一緒にビールを飲んだ……

『ザ・ガーディアン』紙の報告によると、デヴィッド・スパルゴ自身はバンドのフェイスブックのステータスに次のようにコメントを残したという。「友よ、この前の夜はありがとう」

アダム・ハイドは、バンド仲間のルーベン・スタイルズがデヴィッド・スパルゴの電話番号を教えてもらったから「もしかしたら、彼とまたビールを数杯飲むことになるかもしれない」と話している。

「彼の実力には脱帽せざるを得ないよ……彼は今もまだ飲んでいるんじゃないかな。あの、もしかしたら他の人の楽屋に潜入しようとしているずる賢いやつめ」

アダム・ハイドは、この出来事が『ウィキペディアを決して信じてはならない」ことを証明してくれたと語っている。

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