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ザ・シャーラタンズのティム・バージェスは不平等とされているストリーミング・サービスのアーティストへの支払いについて声を上げている。

先月、国会議員によって開かれた委員会でストリーミング・サービスで新興アーティストは大物アーティストや過去のアーティストと「大きな競争」にさらされていると提言されている。

ティム・バージェスは『ガーディアン』紙で次のように述べている。「基本事項として2019年にUKの音楽業界は経済に58億ポンド(約8300億円)の貢献をしました。しかし、アーティストは受け取るべき金額を目にしていません。約500万枚のアナログ盤が2020年には売れて、私たちがデビュー・アルバムをリリースした90年代前半以来の水準となりました。暗がりにおける希望と興奮とも言えますが、問題もあります。問題はストリーミングです」

「この問題をよりよく理解するには1995年はどのようだったのかを説明することを想像してみれば助けになるかもしれません」

「月10ポンド以下で、あらゆるレコードにアクセスすることができて、聴きたい時にいつでも聴けるわけです。音楽を所有していないのに、所有しているような感じです。1995年の人だったら、えらく感心すると思います。この結果として総額からアーティストに支払われることになります。そう、減額した上で数百万人が毎日ストリーミングで聴いているのです。しかし、その総額は少数第26位に及ぶもので、しばしば最初の4桁は0.000なのです」

ティム・バージェスはゲイリー・ニューマンが自身の楽曲の一つがストリーミングで100万回再生されたものの37ポンド(約5200円)しか受け取ってないと発言したことにも言及している。「それだけの再生回数でも少しも期待できない新人アーティストの状況」を示していると述べている。

変化を呼びかけてティム・バージェスは次のように述べている。「しかし、今はすべてを保留にして、是正するべき時ではないでしょうか? 全世代のミュージシャンが失敗すれば、誰も勝つことができません」

先月、ユニバーサル・ミュージック、ソニー・ミュージック、ワーナー・ミュージック・グループはデジタル・文化・メディア・スポーツ省による委員会の公聴会に出席して、ストリーミング経済の現状について発言している。

昨年、レディオヘッドのエド・オブライエン、エルボーのガイ・ガーヴェイ、ネイディーン・シャーといったミュージシャンは国会議員に対してストリーミング・サービスの支払いが「音楽の未来への脅威となっている」と警告していた。

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