スティーヴ・アルビニはニルヴァーナにビリヤードで勝ったら1993年発表の『イン・ユーテロ』をタダでプロデュースすると提案していたことについて語っている。
スティーヴ・アルビニは1993年9月にリリースされたニルヴァーナの通算3作目にして最後のアルバム『イン・ユーテロ』を実際にプロデュースしている。
ミネソタ州キャノン・フォールズのパキダーム・スタジオで行われたレコーディングに先立ってニルヴァーナのメンバーが見事ビリヤードで彼に勝ったら、無料で『イン・ユーテロ』の仕事をすると提案したという。
しかし、スティーヴ・アルビニが勝った場合はプロダクション料が2倍になると提案していた。「仕事をどのバンドにもこれはやっていることなんだけどね。誰も提案に乗ってこないんだよね」とスティーヴ・アルビニは『ケラング!』の新たなインタヴューで語っている。
「特別、僕がビリヤードがうまいわけでもないんだ。でも、公平な試合であれば、同じ勝つ確立はあるわけだからね」と彼は続けている。「結局のところ、報酬が2倍になろうが、タダになろうが、自分の人生に大きな違いを与えるわけでもない。ただ、ニルヴァーナは僕よりもリスクを回避する人たちだったんだと思うよ」
ニルヴァーナのドラマーであるデイヴ・グロールはこのスティーヴ・アルビニの提案についてかつて語り、なぜビリヤードの勝負の大一番を引き受けなかったかについて語っている。
「僕らは10万ドル(約1040万円)を払っていたんだけどさ」とデイヴ・グロールは振り返っている。「あんなに大きな賭けをする度胸がある人は(ビリヤードが)うまいに違いないわけでさ。それで断ったんだよ」
「それに彼は自分のスティックも持っていたしね。バカな真似はしたくなかったんだ」
先日、ニルヴァーナはデビュー・アルバム『ブリーチ』がヴァレンタインデーに限定で赤のカセットテープで再発することが発表されている。
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