ヒップホップのパイオニア的レーベルとして知られるビッグ・ダダは黒人・有色人種・マイノリティのスタッフとアーティストによって運営されるレーベルとして再始動することが発表されている。
ビッグ・ダダは元々1997年にヒップホップ・ジャーナリストだったウィル・アションによって設立され、2014年にウィル・アションはレーベルを離れている。
ニンジャ・チューンのサブレーベルであるビッグ・ダダは24年にわたってワイリー、ルーツ・マヌーヴァ、マーキュリー・プライズ受賞のスピーチ・デベル、ヤング・ファーザーズ、ラン・ザ・ジュエルズ、ケイト・テンペスト、ハイプ・ウィリアムスらの作品をリリースしてきている。
再始動を発表するプレス・リリースで「これまでレーベルが築いてきた基盤に敬意を表しつつも、あらゆる音楽ジャンルの新しいアーティストを支援し続けていきたい」と述べている。
ミッション・ステートメントには次のように記されている。「このチームは音楽とアーティストをサポートし、スポットを当て、育てるコミュニティを形成するというマインドを持った人々から構成されています」
「ビッグ・ダダは黒人や人種差別にさらされているアーティストの声を広めるために活動しており、固定観念を捨てて、自分が何者であり何者でありたいかを表現 する自由を認め、奨励するために、音楽を取り巻く物語を変えようとしています」
ミッション・ステートメントは次のように続けられている。「新世代のアーティストをサポートし、リソースを提供し文化的アイデンティティを深めることで、ビッグ・ダダのこれまでの長い歴史と遺産の上に新たな未来が築かれることになるでしょう」
プレス・リリースには「黒人・有色人種・マイノリティ」という言葉の使用について「より適当な表現がないため」という注釈が付けられている。
リニューアルに伴い、ロゴやウェブサイトも刷新され、サステナブルな活動を行うラパヌイから生地を調達し、ロンドンを拠点に活動する黒人のインディペンデント刺繍職人によって仕上げられた新たな商品も発売される。
新しいウェブサイトには、一般的な音楽の法律的アドバイスから、エージェンシーやディストリビューター、黒人や有色人種のアーティストのためのメンタルヘルスの相談に関することまで、あらゆる音楽業界の情報を提供するセクションが含まれている。サイトには今後論説記事や音楽シーンやムーヴメントを追った長文記事も掲載される予定だという。
先週、イギリスでは黒人やアジア系など、多様な音楽的才能の新しい世代にプラットフォームと支援を提供する奨学金プログラム、リップ・イット・アップが立ち上げられている。
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