モグワイは来たる新作より“Ritchie Sacramento”のミュージック・ビデオが公開されている。
“Ritchie Sacramento”は通算10作目となるアルバム『アズ・ザ・ラヴ・コンティニューズ』より“Dry Fantasy”に続くシングルとなっている。
ミュージック・ビデオはこれまでレディートロン、フォレスト・ソーズ、ファッション・ブランドのヴァレンティノとコラボレーションを行ってきたサム・ウィールによるアンリアル・ゲーム・エンジンで生成されたものとなっている。説明によれば「曲のために主観視点のコンピューター・ゲームを制作し、そこから生まれた映像や物語がミュージック・ビデオには使用されている」という。
“Ritchie Sacramento”のミュージック・ビデオはこちらから。
この曲は珍しくスチュアート・ブレイスウェイトのヴォーカルを使った曲となっていて、「アルバムで唯一の伝統的なポップ・ソング」と評されている。
「シルヴァー・ジューズのデヴィッド・バーマンの1周忌にボブ・ナスタノヴィッチがオンラインで明かしていた話に影響を受けたんだ」とスチュアート・ブレイスウェイトは『NME』に語っている。「学生時代にスポーツ・カーにシャベルを投げたって話でね。曲の最初の一節はそれだよ。『クリスタルの槍を掲げよ』ってね」
デヴィッド・バーマンが2019年に亡くなったことを受けてスチュアート・ブレイスウェイトはこれまでに失ってきたミュージシャンの友人たちに捧げるためにこの曲を書いたという。
「間違いなくデイヴは驚くべき詩人にしてソングライターであり、ミュージシャンだった。そこから来ているんだ。彼ほどいい曲を書けるふりなんてできないけどさ。でも、間違いなく大きなインスピレーションだったよ」
彼は次のように続けている。「数年間つらい時期があったんだ。一緒に共演したのに、今はいなくなってしまった友人がたくさんいるからね。この曲はそうした人々についての、想像してみた会話でね。そしてデヴィッド・バーマンはシャベルをスポーツ・カーに投げつけるんだ」
新型コロナウイルスのためにアメリカで作業ができず、リモートでデイヴ・フリッドマンがプロデュースした新作『アズ・ザ・ラヴ・コンティニューズ』だが、スチュアート・ブレイスウェイトはこのアルバムがいかに「ポジティヴ」かについて語っている。
「パンデミックの記憶はこのアルバムを作っている時の記憶と結びついているんだ」と彼は語っている。「アルバムを作るのはパンデミックの中で最も楽しかったことだった。その方法は見つけなきゃならなかったけどね。アメリカでデイヴ・フリッドマンと対面でレコーディングをすることになっていたんだけど、最終的にZoomを通してウスターシャー州のスタジオでやることになったんだけど、素晴らしかったよ。何の文句もない。変わった状況下で最善を尽くしたんだ」
「レコーディングは大好きで、連中とつるんで、音楽を作るのは最高なんだ。でも、いつも以上に大きなことだったね。そうした経験ができたことにものすごく感謝しているし、それを最大限活用できたことを願っているよ。今回は本当にあたたかいアルバムで、それは災厄の中で家に閉じこもっている時に曲を書いたからかもしれない。これまでのアルバムにはそこまでなかったようなポジティヴィティがあるんだ」
モグワイは新作『アズ・ザ・ラヴ・コンティニューズ』を2月19日にリリースする。
日本時間2月14日午前5時からはグラスゴーのトラムウェイで収録されたライヴが配信されることも決まっており、これは「アルバム全編を聴ける最初に機会」になるとされている。
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