ポール・マッカートニーはザ・ビートルズが全盛期にメンタル・ヘルスの問題を抱えていたものの、それについて話そうとはしなかったと語っている。
『サンデー・タイムズ』紙のインタヴューでポール・マッカートニーは彼もリンゴ・スターも今はなきジョン・レノンとジョージ・ハリスンもメンタル・ヘルスの問題を隠すためにそうした問題をからかうところがあったと述べている。
ザ・ビートルズがメンタル・ヘルスの問題を経験したかと訊かれたポール・マッカートニーは次のように語っている。「ああ、あったと思うよ。でも、曲を通してそれについて語っていたんだ」
「ジョンがそうだっただろ。『ヘルプ! 誰かが必要だ』と書いていたわけでさ。僕としては『まあ、曲に過ぎない』と思っていたけど、助けを求める声だったことが分かったわけでさ」
彼は次のように続けている。「僕にも同じようなことがあった。主にはバンドを解散した後のことだったけどね。思っているよりも幸せじゃない時期というのは全員が経験しているんだよ」
「リンゴは大きなアルコールの問題を抱えていた。今じゃ彼はシラフの代表だけどさ。でも、僕らには克服しなきゃいけないことがたくさんあったんだ。でも、その通りだよ。メンタル・ヘルスの問題については話をしなかったんだ」
バンドが名声に「ある程度うまく対応するようになった」としてポール・マッカートニーは次のように続けている。「4人の男性として真面目になるというよりはからかうところがあったよね。からかうことで隠そうとしていたんだ」
「でも、そうしたことを踏まえた上で、僕らはある程度うまく対応するようになったと思うけどね」
先日、ポール・マッカートニーはピーター・ジャクソンが手掛けるドキュメンタリー作品『ゲット・バック』について賛辞を寄せて、ザ・ビートルズ解散の責任はないという自身の考えを証明してくれたと語っている。
ポール・マッカートニーは1970年発表の『マッカートニー』、1980年発表の『マッカートニーII』に続く『マッカートニーIII』を12月18日にリリースすることを発表している。ロックダウンの最中にレコーディングされた通算18作目となるアルバムは2018年発表の『エジプト・ステーション』に続くアルバムとなっている。
また、ポール・マッカートニーはロックダウンの最中にアルバムを作ることが希望の光だったと語っている。
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