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ボブ・ディランは自身の楽曲の出版権をユニバーサル・ミュージックに売却する歴史的契約を締結している。

『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、ボブ・ディランは約60年のキャリアに及ぶ全楽曲の出版権をユニバーサル・ミュージックに3億ドル(約315億円)で売却している。

その中には“Blowin’ in the Wind”、“The Times They Are A-Changing”、“Like A Rolling Stone”といったキャリアを形作ることになった初期の楽曲から2020年発表の『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の楽曲も含まれる。

この契約によってユニバーサル・ミュージックは歴史上最も著名なバックカタログの一つを管理することとなり、ボブ・ディランは大半の作品において主要ソングライターとしてクレジットされており、ユニバーサル・ミュージックは今後の収入を他のソングライターと分け合う必要もなくなるという。

「ソングライティングの技巧が素晴らしい音楽の根本的な鍵であることはよく知られており、ボブ・ディランはそうした技巧の最高の実践者であることもよく知られています」とユニバーサル・ミュージック・グループCEOのルシアン・グレンジは契約を発表する声明で述べている。

ユニバーサル・ミュージックの出版部門の長であるジョディ・ガーソンは次のように続けている。「その文化的重要性は誇張できるものなどではなく、史上最も偉大なソングライターの1人である彼の一連の作品を担当できることは特権でありつつ責任も感じています」

ボブ・ディランは売却について語っていないものの、ここ12ヶ月ではザ・キラーズ、クリッシー・ハインド、ブロンディも楽曲の出版権を売却している。

先月、ボブ・ディランは長い間所在不明だった書簡が49万5000ドル(約5200万円)で落札されている。

オークションで落札された書類にはボブ・ディランによる未発表の歌詞やボブ・ディランが亡きブルース・ミュージシャンのトニー・グローヴァーとやりとりした手紙、2人の対談の書き起こしなどが含まれている。

このコレクションはトニー・グローヴァーが所有していたもので、妻によってオークションに出品されており、その多くは匿名の購入者によって落札されている。

1971年に行われた対談でボブ・ディランは反ユダヤ主義が自身の名前を本名のロバート・ジマーマンから変える決断に影響を与えたと語っている。「多くの人はユダヤ人について金貸しと商人の印象があるからね」

ボブ・ディランは今年6月に最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』をリリースしている。本作によってボブ・ディランは1960年代以降、すべての年代で全米アルバム・チャートで40位以内に入った唯一のアーティストとなっている。

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