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ウォルフガング・ヴァン・ヘイレンは亡き父のエディ・ヴァン・ヘイレンが所有していた3本のギターがオークションで落札されたことを批判している。

ジュリアンズ・オークションによって開催された「アイコンズ&アイドルズ・トリロジー:ロックンロール・オークション」で3本のギターは合計で42万2000ドル(約4400万円)で落札されている。

ギターには友人のブライアン・カッシュにプレゼントしたサイン入りのカスタム・ギター「フランケンストラト」や2004年のEVHチャーヴェル・アート・シリーズのギターが含まれている。

3本目のギターは1984年発表の“Hot For Teacher”のミュージック・ビデオで子役のブライアン・ヒッチコックが使った小道具のギターとなっている。

ウォルフガング・ヴァン・ヘイレンはソーシャル・メディアで次のようにツイートしている。「ぼくはこれに何の関係もない。父親の象徴的なギターを売ることはまったく計画していない」

ウォルフガング・ヴァン・ヘイレンはは続けてそのうちの1本のギターがプレゼントだったことに触れて父親が10月に亡くなったことを受けて売却のタイミングが「ちょっといかがわしい」と述べている。オークションがチャリティのためのものではないことを知ってウォルフガング・ヴァン・ヘイレンはさらに率直に次のように述べている。「あいつらは父親の死を利用したんだ。驚きだね。ふざけないでくれ」

『ラウドワイアー』がこのニュースを報じたインスタグラムへの投稿を行うと、ウォルフガング・ヴァン・ヘイレンはオークションの見解をコメント欄に記している。「この記事は父の『象徴的な』ギターが落札されたと書いているけど、事実じゃない。フランケンシュタインやシャークのギターが売られたように思わせているけど、それはデタラメなんだ。1本はプレゼントだったギターなんだ。僕としてはちょっとひどい記事だと思うけどね」

状況はさらに複雑なものとなってきていて、ブライアン・カッシュの相続人の弁護士であるマイケル・ソヒジャンはツイッターでエディ・ヴァン・ヘイレンがプレゼントしたギターがオークションに出品されることになった経緯を説明している。

「ブライアンが亡くなった後、ブライアンが宝物にして飾っていたあなたの父親のギターを含む遺産について遺言書の検認を行っている間にブライアンの兄弟の1人が何の相談も許可もなくEベイで売却してしまったのです。Eベイの購入者は昨日23万1000ドルで売却してしまったのです。なので、『いかがわしい』という言葉はそれでも控えめなのです」

マイケル・ソヒジャンはオークション・ハウスとEベイの購入者、そして新たな購入者に訴訟を起こして家族の遺産に取り戻そうとしていると述べている。

ウォルフガング・ヴァン・ヘイレンはそのツイートを引用して、ギターが取り返されることを願っていると述べている。

ウォルフガング・ヴァン・ヘイレンは先日、ソロ・プロジェクトであるマンモスWVHの最初の楽曲となる“Distance”を公開している。ミュージック・ビデオは10月に亡くなった父親のエディ・ヴァン・ヘイレンと自身の思い出を振り返るものとなっている。

「“Distance”をみんなに最初に聴いてもらう楽曲にするつもりはなかったんだ。でも、父はこのリリースを喜んでくれると思ったんだ」とウォルフガング・ヴァン・ヘイレンは語っている。「この曲は彼のためのものなんだ。父さん、あなたが恋しいし、愛しているよ」

スリップノットのフロントマンであるコリィ・テイラーは亡くなったエディ・ヴァン・ヘイレンへの思いを語っている。「ヴァン・ヘイレンはまったく違う存在で、いまだに数限りないバンドの青写真となっているんだ」

今年のロックの殿堂入りの式典ではガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュ、メタリカのカーク・ハメット、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロがエディ・ヴァン・ヘイレンに追悼の意を表している。

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