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ビリー・アイリッシュは『ソング・エクスプローダー』の最新回で“Everything I Wanted”について解説している。

2019年11月に独立したシングルとしてリリースされた“Everything I Wanted”はデビュー・アルバム『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』後に初めてリリースされた音源となっている。

リリースから1年を経てビリー・アイリッシュと兄でコラボレーターのフィニアスは曲のきっかけとなった夢、その制作、作られなかった可能性について語っている。

「ビリーのデビュー・アルバムを制作している最後のほうで、いろいろ考えていたんだ。『アルバムの曲が揃っているのか? もう1〜2曲書くべきかな?』ってね」とフィニアスは語っている。

ビリー・アイリッシュは前日の夜にビルから飛び降りて死ぬ夢を見たことを明かしている。「夢は私が死んでから起こることを私が見ているというものなの」

「そこにいて、すべてを見ているのよ。夢の中で新聞は『問題を抱えていた16歳のビリー・アイリッシュが自殺』と書いていて、親友がインタヴューを受けていて『彼女のことは好きじゃなかった』と語っているの」

ビリー・アイリッシュはその夢が「自分の考えていたことが恐ろしいほどのリアリティを持って」反映されていたとのことで、次の日も「それ以外を考えられなかった」という。その結果としてビリー・アイリッシュとフィニアスは次のセッションでその夢についての曲を書くことになったとしている。

フィニアスは“Everything I Wanted”のトラックについて「オーガニックで人間味のある」ものにしたものの、「ユニークで少し変則的」なものにするために「エッジを加えた」と述べている。

「当時、気分が沈んでいて、過去には自殺を考えたこともあった」とビリー・アイリッシュは語っている。「フィニアスに私が見た夢について語るのは不思議な感じだった。というのも『私が望んでいることの夢を見たんだけど、それって死ぬことだったの』という感じだったから」

ビリー・アイリッシュはフィニアスが「そのことについて曲を書きたがらなかった」ことを明かしている。「いつもよりはっきりとした形でビリーが精神状態について詳しく話すのを聞くのは怖いと思ったよ」とフィニアスは語っている。

「だから、あれは警告のようなものだったんだ。動揺したよ。そう彼女にも伝えたね」

ビリー・アイリッシュの他の家族はそうした内容の曲は書くべきじゃないと言ったという。「強烈だったから、そのおかげで半年くらい残りは書かなかったの」とビリー・アイリッシュは語り、心理状態が改善した後のツアー中に再び取り組むことになったと述べている。

その後、ビリー・アイリッシュとフィニアスは曲のコーラスを恋愛についてのものにして、「お互いをダークな場所から連れ出す」内容にすることにしたという。

ビリー・アイリッシュは7月にリリースされた“My Future”に続いて11月12日に“Therefore I Am”をリリースしている。

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