クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジはパリのバタクランでのテロ襲撃事件から5年となることを受けて未発表のライヴを配信することが発表されている。
2015年11月13日に銃を持ったテロリストがイーグルス・オブ・デス・メタルの公演を襲撃してマーチャンダイズ担当のニック・アレクサンダーを含む89人が亡くなっている。
あの日パリ公演には参加していなかったものの、イーグルス・オブ・デス・メタルのメンバーであるクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・ホーミは、あの惨劇から5年となることを受けて特別なライヴ配信を行うことを発表している。収益はニック・アレクサンダー・メモリアル・トラストに寄付される。
クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジは現地時間11月13日にタスマニアのMONAで行った未公開のアコースティック公演を配信するという。
「この公演は元々タスマニアのホバート小児病院のチャリティ公演だったんだけど、善意のために2度目の機会を持てて嬉しいよ」とジョシュ・ホーミは述べている。「2020年はめちゃくちゃな年で、必要としている人がこれまで以上に必要としているんだ。できるなら、できるだけ寄付してほしい」
ニック・アレクサンダー・メモリアル・トラストは「UKの恵まれていない地域で楽器や機材を提供することでニックの音楽を愛した思い出を忘れない」ためのものだとしている。これまでにUKで15の音楽プロジェクトの資金を提供しており、襲撃の悲劇からポジティヴな影響を生み出し続けている。
ニック・アレクサンダーの妹でチャリティの創設者であるゾーイは次のように語っている。「ニック・アレクサンダー・メモリアル・トラストは音楽を通して地域と繋がるためのもので、今年は今まで以上に音楽がもたらす表現の共同体験が必要とされています」
「ニック・アレクサンダー・メモリアル・トラストとライフ・フォー・パリのための資金を募るために素晴らしい映像を提供して私たちの活動を支援し、こうした日々を切り抜けるために求められているロックンロールのコネクションを与えてくれたことに対してクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジに感謝しています」
配信の収益はライフ・フォー・パリにも寄付される。ライフ・フォー・パリはパリ同時多発テロ事件で亡くなった130人以上の犠牲者とその遺族を支援するものとなっている。
「現在のロックダウンによって今年は記念して集まることができません」とライフ・フォー・パリの代表であるアーサー・デノヴォーは述べている。「このライヴが11月13日に公開されることは我々のコミュニティが同じ時に同じ音楽を共有することを意味します。試練の時におけるアートの重要性についての最高の誓いとなると思います」
配信はクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのYouTubeチャンネルで日本時間11月14日午前2時から行われる。
クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジはストームジー、ポスト・マローン、ディスクロージャーらと共に2021年のレディング&リーズ・フェスティバルのヘッドライナーを務めることが決定している。
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