Richard Johnson/NME

Photo: Richard Johnson/NME

マーキュリー・プライズを受賞したアルト・ジェイの3人のうちの1人で、ドラマーのトム・グリーンが「2016年の早い段階で」ソロ・アルバムをリリースする予定であることを明らかにしている。

『ダミー』誌のインタヴューでトム・グリーンはプロジェクトに熱心に取り組んでいると語っており、バンドとは離れて「1週間で3〜4曲を」制作しているという。アルト・ジェイは昨年9月に初のUKチャート1位を獲得したアルバム『ディス・イズ・オール・ユアーズ』をリリースしている。

彼はさらにこう語っている。「最終的に全部をリリースできるのが楽しみなんだ。作ったものには誇りを持ってるよ。友人の作った映像なんかと共にライヴでもやろうと計画してるんだ」

しかし、クリエイティヴな面ですべてが順風満帆だったわけではなく、アルバムに最良のものを選ぼうと苦心したという。

「混乱してイライラしているのに気づいたんだ。というのも、何をアルバムに残して、何をアルバムに含めるのか、分からなかったんだよ。それで、敢えてほうっておくことにして、忘れるようにしたんだ。曲を書く時間に集中したんだよ」

ドラマーの作品だけにパーカッションが中心になるものとも思われたが、そうではないとしている。

「曲のなかでドラムを書くのはできるだけ避けるようにしたんだ。もっとメロディを開花させたかったんだ」と彼は語っている。「いつもはドラム・トラックやビートから書くんだけどね。それだとゆっくりになってしまうんだよね。それで、制限されたスタート地点からすべてを書くようにしてみたんだ」

アルト・ジェイは2014年にオリジナルのベーシストであるグウィル・セインズベリーが脱退することを発表し、見出しを飾ることとなった。グウィル・セインズベリーは「バカげた」音楽業界を理由に、バンドと友好的に別れている。

また、バンドは今夏ラティテュードで初めて大きな音楽フェスのヘッドライナーを務めており、レディング&リーズ・フェスティバルのメイン・ステージにも出演している。彼らは眩いばかりのライティングによるステージを展開し、共に賞を受賞している『アン・オーサム・ウェイヴ』『ディス・イズ・オール・ユアーズ』からの楽曲を披露している。

ウルフ・アリスは先日アルト・ジェイの“Matilda”をラジオ1の番組「ライヴ・ラウンジ」でカヴァーしている。このセッションはマーキュリー・プライズの授賞式の当日に授賞式の前に行われており、ウルフ・アリスの『マイ・ラヴ・イズ・クール』は同賞にノミネートされていた。アルト・ジェイは2012年に『アン・オーサム・ウェイヴ』で同賞を受賞している。

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