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ポール・マッカートニーは新たなインタヴューで60年に及ぶ音楽キャリアについて語っている。

12月11日にニュー・アルバム『マッカートニーIII』をリリースすることを発表したポール・マッカートニーはよく音楽からいつ引退するかを訊かれるが、考えたこともないと語っている。

「僕のやることは全部常に最後になると言われるんだ。50歳の時に『これが最後のツアーだ』と言われたりね。『ああ、そうなの? 僕はそう思わないけどな』って感じでね。そうやって噂が作られるんだ。でも、いいけどね」とポール・マッカートニーは『ラウド・アンド・クワイエット』に語っている。「『アビイ・ロード』の時は僕は死んだと言われたしね。だから、その後のすべてはボーナスみたいなものなんだよ」

新型コロナウイルスによるロックダウンの最中にレコーディングされた『マッカートニーIII』はポール・マッカートニーにとって通算18作目のアルバムとなる。2018年発表の『エジプト・ステーション』に続く本作は1970年発表の『マッカートニー』、1980年発表の『マッカートニーII』と並ぶ三部作となる。

ポール・マッカートニーはソロ・デビュー作『マッカートニー』と新作の類似点についても語っている。「似てるところがあると思うよ。愛と自由があるんだ。アルバムには様々な感情があるけど、そうしようとしたわけじゃなかった。『これが今感じていることなんだ』って感じでね。『マッカートニー』のテーマは愛と楽観性だった。『今を生きよう(Seize the Day)』ってね。僕はそういう人間なんだ。本当のところね」

インタヴューでポール・マッカートニーは以前、日本で病気になった時に6週間休むように言われたことを振り返っている。「僕の友人は全員『そんなこと君に耐えられるはずがない』と言ったんだけど、実際のところは楽しめたんだ。いろんな本を読んで、いろんな脚本を書いて、見逃していたテレビを観て、自分でも驚いたことに楽しめたんだ」

しかし、ポール・マッカートニーは暮らしにおいて音楽のポジションが変わることがないと改めて語っている。

「人生には驚かされることがたくさんある。『これだけツアーをやってきて嫌いにならないの? うんざりしないの?』と言われるんだけど、僕としては『全然』って感じなんだ」

彼は次のように続けている。「自分のやっていることがいまだにすごく楽しいんだ。自分は幸運だと思ってると言ったら、決り文句みたいに聞こえるけど、本当なんだよ。子どもの頃、やりたいことと言えばアンプにギターのプラグを差して、スリルのために音量を上げることだった。そして、それはいまだに残っているんだ。何か新しいことを探しているというよりは、街に出歩かなくて住むようなものを探していたんだよね」

先日、ザ・ビートルズについてはドラマーのピート・ベストを解雇した後にマネージャーのブライアン・エプスタインが書いた手紙がオークションに出品されることが決定している。

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