ボストンのトム・ショルツ、自殺した元メンバーの妻への訴訟が取り下げられることに

2015.11.27 金曜日

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ボストンのトム・ショルツが、亡くなったバンドのリード・シンガーであるブラッド・デルプの妻と『ボストン・ヘラルド』紙に対して起こしていた名誉毀損の訴訟が、マサチューセッツ州の最高裁判所によって取り下げられたことが明らかになっている。

2007年のブラッド・デルプの自殺について、その原因がトム・ショルツにあると解釈できる発言をブラッド・デルプの妻であるミッキは行っており、それを報じた『ボストン・ヘラルド』紙と合わせて、トム・ショルツは訴えを起こしていた。

2011年に下級裁判所はトム・ショルツによる訴えを取り下げる判決を下していたが、高等裁判所は訴訟を復活させる判決を下している。一方、『ボストン・ヘラルド』紙への訴訟は違う裁判官によって取り下げられていた。

この訴訟について最高裁判所は、ミッキ・デルプの供述はあくまで意見であり、名誉毀損の根拠とはならないとしている。

最高裁判所は次のように述べている。「この供述は、思慮分別のある読者からすれば、ブラッド・デルプの自殺の原因に関する意見以外のものとして理解されることはないものでした」

トム・ショルツの広報担当者は、裁判所の判決についてトム・ショルツは落胆しているという声明を発表している。

「トム・ショルツとしては『ボストン・ヘラルド』紙との裁判だけでなく、不当な判決だと考えています。なぜなら、残念ながら、人は誰かの自殺について、たとえ、その非難が虚偽のものであっても、その原因を非難する自由を持っていることになるからです」と声明では述べられている。

ボストンは昨年10月に来日公演を行っている。

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