マライア・キャリーは1990年代にオルタナティヴ・ロックのアルバムを作ろうとしていたことを明かしている。
今週、回想録『ザ・ミーニング・オブ・マライア・キャリー(原題)』を刊行するマライア・キャリーはツイッターで抜粋部分を公開している。
彼女は次のように述べている。「笑える事実なんだけど、『デイドリーム』を作っている時にオルタナティヴ・ロックのアルバムを作っていたの。面白半分だったけど、少し暗い日々を過ごすことになったわ。これについても『ザ・ミーニング・オブ・マライア・キャリー』で少し書いているわ」
また、マライア・キャリーは「隠れたレイヤーで」リード・ヴォーカルを一緒に歌っていたという友人のクラリッサに感謝の弁を述べている。ツイートには本を開いたページの画像を使った動画も添えられている。
Fun fact: I did an alternative album while I was making Daydream ? Just for laughs, but it got me through some dark days. Here's a little of what I wrote about it in #TheMeaningOfMariahCarey ? S/O to my friend Clarissa who performs the lead w/ me as a hidden layer #Chick #TMOMC pic.twitter.com/Re23t5whcd
— Mariah Carey (@MariahCarey) September 27, 2020
彼女は次のように書いている。「バンドにちょっとしたオルタナティヴ・ロックの曲を持っていって、他愛もないギターのリフを鳴らしてみた。彼らはそれをピックアップしてくれて、すぐにレコーディングした。不遜で、生々しく、性急な曲で、バンドはそれを持ち込んでくれた。そういう曲が好きになり始めた時だった。それは自分の性格にも影響を与えていた」
「当時人気だったグランジっぽいパンク的な白人の女性シンガーのスタイルで歌っていた。自身のイメージなんかを気にしないようなタイプ。乱雑で怒りっぽく、眉毛も手を入れず、古い靴やしわの寄ったスリップを身に着けている感じ。でも、私の動きはどれも計算されて意図的なものだった」
「自由に気楽に、自分の悲しみを表現したかった。でも、私は笑ってもいたかった。『デイドリーム』のセッションで毎晩アルター・エゴとして振る舞うのが楽しみだった」
ツイートで公開された動画では音源がチックというバンドによる“Demented”という曲で、アルバムのタイトルは『サムワンズ・アグリー・ドーター』というのものが想定されていたことが明らかになっている。
“Demented”という曲はチックの別の曲である“Malibu”と共に2009年からYouTubeにアップされているが、これまでマライア・キャリーとの関連性は明らかにされていなかった。マライア・キャリーの代理人は『ピッチフォーク』に対してマライア・キャリーが作曲とプロデュース、バッキング・ヴォーカルを担当していることを認めている。
“Demented”と“Malibu”の音源はこちらから。
マライア・キャリーは10月2日にコンピレーション『レアリティーズ』がリリースされることが決定している。
アルバムには先日公開されたローリン・ヒルとのコラボ・シングル“Save The Day”、1990年初デモテープ音源となる“Here We Go Round Again”、YMOの名曲“Firecracker”をサンプリングした“Loverboy (Firecracker Original Version)”などが収録される。
ディスク2には1996年3月7日に東京ドームにて開催された『デイドリーム・ツアー』の初日のライヴ音源が収録される。また、日本盤のみのスペシャル・ボーナス・ディスクとして同公演のフル・ライヴ映像が高画質化されBlu-rayが付属する。
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