Emily Johnston

Photo: Emily Johnston

フリート・フォクシーズはサプライズでニュー・アルバム『ショア』をリリースしている。

アルバムは秋分の日である日本時間9月22日22時31分にリリースされている。リリースは週末にパリで貼られたポスターで予告されていた。

新作『ショア』は2017年発表の『クラック・アップ』以来のアルバムとなっていて、2018年9月から2020年9月の間にニューヨーク、パリ、ハドソン、ロサンゼルス、ロング・アイランド・シティでレコーディングされている。

「”岸辺 “というのは、何か不確かなものの端にある安全な場所だと考えていて、(ウォルト・)ホイットマンの『死』を詠む波を見つめているんだ」とロビン・ペックノールドは述べている。「未知の世界への冒険心に駆られると同時に、自分の下にある安定した地面の心地よさを楽しむ。これがこのアルバムを作るために見つけた考え方であり、このアルバムを作るための燃料だったんだ

アルバムと一緒に映像も公開されており、映像はカースティ・ジャン・ウェルダルがワシントン州、オレゴン州、アイダホ州にて16mmフィルムで撮影されたものとなっている。「ドライブ中にアルバムを聴き、音楽と共鳴していると感じながらも、それ自体が独立していると感じられる風景を観察しながら撮影しました」と彼は述べている。

「この映像はアルバムと直接共生するのではなく、アルバムと共存し、関わっていくことを意図しています。都会の写実的なシーンは、互いに対立するのではなく、よりシュールな風景と相互作用しています。私の希望は、この映画がアルバムと同じように、楽観性と強さを反映したものになることです」

映像はこちらから。

ロビン・ペックノールドは新作について次のように語っている。「10年前にフリート・フォクシーズのファースト・アルバムが予想外の成功を収めて以降、私は常に心配と不安の中で、認めることができないほどの時間を過ごしてきた。何を作ったらいいのか、どう受け取られるのか、他のアーティストの動向や自分の居場所、長期ツアーでの自分の歌声や精神的な健康を心配していたんだ。私はこのプロセスを楽しむことができなかったし、楽しむべきだと思ったこともなかった」

「2020年2月頃も私は再びこのアルバムとどうやって完成させるかという不安と心配でいっぱいになっていた。しかし、3月以降、パンデミックが暴走して制御不能に陥り、破綻した状態で生活し、システム的な不正に反対する抗議デモやデモ行進が相次いでいるのを見たり、参加したりしているうちに、このアルバムに対する私の不安のほとんどは消えてしまったんだ。私たちが一緒に経験していたことに比べれば、それはとても小さなことのように思えたんだよ」

「その代わりに、感謝の気持ちと、音を作るために時間とリソースを割くことができたことへの喜び、そして、この音楽が物事の壮大な計画の中でどれだけ重要か、あるいは重要でないかという別の視点が生まれたんだ。音楽は最も必要のないものであり、最も必要なものでもある。生きるために音楽は必要ないが、音楽のない人生は考えられなかった。今起こっているすべてのことを考えれば、アルバムの周りに心配や不安を背負うことがなくなったことは、素晴らしい贈り物になったと思う」

新作『ショア』は2021年2月5日にフィジカルでリリースされることも決定している。

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