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ジミ・ヘンドリックスは1970年にマウイ島で行ったライヴを収録した『ライヴ・イン・マウイ』が11月20日にリリースされることが決定している。

これは映画『レインボー・ブリッジ』のために撮影された1970年7月30日の2つのパフォーマンスやドキュメンタリーを収録したものになる。

リリースの発表に合わせて“Voodoo Child”の映像が公開されている。

商品は2CD+Blu-rayと3LP+Blu-rayでリリースされる。Blu-rayには新作ドキュメンタリー『Music, Money, Madness… Jimi Hendrix in Maui』が収録される。このドキュメンタリー映像では、問題の多かったマネージャー、マイケル・ジェフリーが制作し不運な運命をたどる映画『レインボウ・ブリッジ』の撮影にジミ・ヘンドリックス達はどう巻き込まれていったのか、その様子がまとめられている。この新たなドキュメンタリーに加え、7月30日の午後に行なわれた2回のパフォーマンスで現存するすべてのショットが、16ミリのカラー映像、並びにステレオ及び5.1サラウンド・ミックスで収録される。音源についてはジミ・ヘンドリックスのエンジニアを長年務めたエディ・クレイマーが新たにテープの復元とミキシングを、バーニー・グランドマンがマスタリングを手がけている。

マウイでのパフォーマンスのオリジナル・レコーディングに技術的な問題があったため、映画に使用できるようにミッチ・ミッチェルは1971年、エレクトリック・レディ・スタジオでドラム・トラックをすべて録音し直し、オーバーダブで重ねている。

エディ・クレイマーはその時の様子をこう語る。「オーバーダブ作業でのミッチの仕事ぶりはすごかった。最初のテイクで録れなかったとしても、間違いなく2度目のテイクで仕留めてみせていた。既に叩いたドラムパートを完璧に再現する彼の能力にはびっくりだったよ。録音の問題は時速80キロ近い風だ。なんてったって火山の真横で撮影してたからね。でもミッチは何が何でも修復してみせるという気概だった。ジミが死んで、僕はしばらくテープが入ったクローゼットを開けられずにいたんだ。ミッチは英国人らしい“やればなんでも出来る” という態度で頑張ってくれた。オーバーダブでドラムを重ねるだけなら誰でも出来るだろう。でもそれが分からないように出来るのはマジックだ。彼はすべての曲を知り尽くしていた。素晴らしいミュージシャンとしての、そしてジミと対等かつ協力的パートナーとしてのミッチの感性のなせる技だよ」

リリースの詳細は以下の通り。

『ライヴ・イン・マウイ』
ジミ・ヘンドリックス
2020年11月27日発売予定
完全生産限定盤
デジパック(輸入)
英文解説の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット
2CD+Blu-Ray(3枚組)
Disc 1 FIRST SHOW                      
1. チャック・ワインによるイントロダクション
2. ヘイ・ベイビー(ニュー・ライジング・サン)
3. 嵐の中に
4. フォクシー・レディ
5. ヒア・マイ・トレイン A カミン
6. ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)
7. ファイア
8. 紫のけむり
9. スパニッシュ・キャッスル・マジック
10. ラヴァー・マン
11. 恋のメッセージ
Disc 2 SECOND SHOW             
1. ドリー・ダガー
2. ヴィラノヴァ・ジャンクション
3. イージー・ライダー
4. レッド・ハウス
5. 自由
6. ジャム・バック・アット・ザ・ハウス
7. 直進
8. ヘイ・ベイビー(ニュー・ライジング・サン)
9. ストーン・フリー
Disc 3 Blu-Ray    
新ドキュメンタリー:“Music, Money, Madness… Jimi Hendrix in Maui”

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