レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストであるフリーは亡くなった元ギタリストのジャック・シャーマンに新たなインスタグラムへの投稿で追悼の意を表している。
ジャック・シャーマンはレッド・ホット・チリ・ペッパーズの2代目ギタリストで、ヒレル・スロヴァクの脱退と復帰の間バンドに在籍していたが、8月18日に享年64歳で亡くなっている。
亡くなってから3週間あまりとなるが、今回フリーは沈黙を破って、ジャック・シャーマンとの「緊張に満ちた」関係を振り返っている。
ジャック・シャーマンの写真をインスタグラムに投稿したフリーは次のように述べている。「ジャック・シャーマンの死を受け止めるのに数週間かかったよ。僕らの関係は複雑なもので、1985年に一緒に演奏することを止めてしまって、それ以降コミュニケーションをとる時は緊張に満ちたことも多かったからね」
「彼のことを理不尽だと思うこともあったし、自分が意地悪な最低の奴のように振る舞ったことがあるのも分かっている。今朝、彼のことを考えていたら、感謝の波が自分を襲ってきて、それだけが事の真相だよ」
彼は次のように続けている。「彼の家に初めて行った時にベッドルームの壁には『ONE NATION UNDER A GROOVE(グルーヴの下では一つの国家)』と書かれた旗が飾ってあって、俺も聴いたことのないファンクをかけてくれたんだ。マーチ・トゥ・ザ・ウィッチーズ・キャッスルとかね。彼はかけながら喜びを表に出して、俺たちは幼い子どものようにファンクの神話に魅了されていたんだ」
「彼は“Mommy Where’s Daddy”で最高のギターを弾いているんだ。あの曲でリズムの聴き方が永遠に変わったよね。彼はダイエットや健康食、身体への意識なんかも教えてくれた。でも、それ以上に彼は友人なんだ」
フリーは次のように締めくくっている。「僕らはまったく違った背景を持ち、世界に対する違った視座を持ち、お互いに結びつきを感じるのが難しいことも少なくなかった。でも、音楽で分かち合った興奮と僕らの間に湧いた喜びは永遠に続くものなんだ。安らかに、シャーマン。愛しているよ」
ジャック・シャーマンは結成メンバーであるヒレル・スロヴァクに代わって1983年に加入している。ジャック・シャーマンは1984年発表のアルバム『レッド・ホット・チリ・ペッパーズ』と最初のアメリカ・ツアーに参加しており、彼はまた1985年発表のセカンド・アルバム『フリーキー・スタイリー』でもいくつかの曲で作曲にクレジットされている。
先日、レッド・ホット・チリ・ペッパーズは追悼の意を表し、彼のことを「ユニークな奴」と評していた。
2012年にジャック・シャーマンは自分がロックの殿堂入りを果たさなかったことについてバンドを批判していた。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズはフェイセズ/スモール・フェイセズ、ガンズ・アンド・ローゼズ、ビースティ・ボーイズらと共に2012年にロックの殿堂入りを果たしている。ジャック・シャーマンは5年間在籍し、『ワン・ホット・ミニット』で演奏したデイヴ・ナヴァロと共にロックの殿堂入りを果たさなかったことについてバンドを批判していた。
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