ジョン・ケージは639年にわたって演奏される楽曲のコード・チェンジを目撃するためにドイツのハルバーシュタットに数百人のファンが集まっている。
ジョン・ケージが1987年に作曲した“ORGAN/ASLSP”は現在ハルバーシュタットのブキャルディ廃教会で演奏されている。教会の地下に動力を生み出し続けるふいごが設置されたことで無制限で演奏できるオルガンによってこの曲は演奏されており、2001年9月から2640年末まで演奏される。
現地時間9月5日にジョン・ケージのファンとジョン・ケージ・オルガン・プロジェクトのメンバーはコードの変更を聴くためにハルバーシュタットに集まっている。これは6年と11ヶ月ぶりの音の変更で、変更はソプラノ・シンガーのジョアンナ・ヴァルガスとオルガン奏者のジュリアン・レムキーによって行われている。
コードの変更は手動で行われ、2つのオルガン・パイプが追加されている。
Welcome to the new ASLSP chord in Halberstadt and Happy 108th Birthday to John Cage!https://t.co/dXRooY0Rpg
— John Cage Trust (@JohnCageTrust) September 5, 2020
変更の模様はこちらから(音色の変更は3時間31分あたりから)。
次のコード変更は2022年2月5日に予定されている。これまでは“ORGAN/ASLSP”のコード変更には数千人が集まる形で行われてきたが、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて入場者数は減らされている。
昨年、ニュー・オーダー、デペッシュ・モード、イレイジャーらはジョン・ケージの“4分33秒”をカヴァーする作品『STUMM433』に参加している。
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