発売が待たれるデヴィッド・ボウイのニュー・アルバムの中に、テロリスト組織であるISISをモデルに描かれている曲があるという。
通算25作目となるスタジオ・アルバム『ブラックスター』は、デヴィッド・ボウイ自身の69回目の誕生日である2016年1月8日にリリースが予定されている。これは2013年に発表されたアルバム『ザ・ネクスト・デイ』以来のスタジオ・アルバムとなる。
米『ローリング・ストーン』誌は、当作品の複数のコラボレーターにも話を聞いているが、サックス奏者のドニー・マッキャスリンによると、デヴィッド・ボウイはアルバムのタイトル曲“Blackstar”がISISに影響を受けたものであると明かしたという。
この曲の歌詞には「天使は何度堕ちるのか?/大言を吐くこともなくウソをついてる奴はどのぐらいいる?/神聖な土地に足を踏み入れ、彼は群衆に向かって叫ぶ/(俺はブラックスター、ブラックスター、ギャングスターなんかじゃない)」という一節が含まれている。
「デヴィッド・ボウイがこれはISISに関する曲だと俺に言ったんだ」とドニー・マッキャスリンは断言したものの、このアルバムの他の関係者は何に対する曲かは聞いていないという。
一方で、当アルバムのプロデューサーであるトニー・ヴィスコンティは、2014年に公開されている楽曲“Tis A Pity She Was A Whore”もこのアルバムに収録されており、この歌詞は映画『時計じかけのオレンジ』にヒントを得たものだと述べている。
他のインタヴューで、トニー・ヴィスコンティはラッパーのケンドリック・ラマーにも多くの影響を受けたと語っている。「僕らはいっぱいケンドリック・ラマーを聴いたんだ。今までにないものに落ち着いたんだよ。ケンドリック・ラマーが素晴らしいのはさ、非常にオープン・マインドに溢れていて、ストレートなヒップホップだけやってるわけじゃないところなんだよね。彼はあらゆることをアルバムでやっているよね。それこそ僕らのやりたかったことなんだよ。ゴールは、いろんな意味でだけど、ロックンロールを避けることだったんだ」
トニー・ヴィスコンティは、デヴィッド・ボウイについて「健康」だとし「このような緻密なアルバムを作ることもできる」と語ったが、またライヴを行うかどうかについては疑問視している。「もし彼がやるんなら、かなり驚くね」
また、トニー・ヴィスコンティによると同アルバムは42分の長さで、LCDサウンドシステムのジェームス・マーフィーもパーカッションで参加しているという。ジェームス・マーフィーは元々アルバムの共同プロデュースを依頼されていた。
“Tis A Pity She Was A Whore”の音源はこちらから。
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