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アークティック・モンキーズは地元シェフィールドのライヴハウス、リードミルなどを救うためにアレックス・ターナーの黒のフェンダー・ストラトキャスターを抽選に出したことで感謝されている。

アークティック・モンキーズは新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けたリードミルや独立系の地元ライヴハウスのための資金を集めようと、ザ・リードミルでの公演を含むバンドの初期の公演や2006年のレディング・フェスティバルで使用された黒のフェンダー・ストラトキャスターを提供している。

抽選型のクラウドファンディングはミュージック・ヴェニュー・トラストとその「セイヴ・アワー・ヴェニュー」キャンペーンと協力して行われており、現地時間8月25日18時まで申し込みが受け付けられているが、既に目標額の10万ポンド(1380万円)を突破している。

「10万ポンドを超えるなんて信じられません」とリードミルのジェネラル・マネージャーのレベッカ・ウォーカーは『NME』に語っている。「すごい量の金額で、会場のレンガやモルタルだけでなく、スタッフのキー・メンバーを守ってくれることになるはずです」

「恐縮ですし、感謝しています。私たちの話を聞いてくれて、連絡をとらせてくれたその寛大さには感謝しきれません。彼らにとっては1本のギターですが、私たちにとっては生命線です。営業を続けられるかがかかっているのです」

どうやってバンドの協力をとりつけたのかについてレベッカ・ウォーカーは次のように語っている。「シェフィールドにいる人であれば誰でもアークティック・モンキーズと知り合いの人物を知っています。彼らについての話を持っていない人のほうが少ないくらいです。たまたま私は彼らと繋がりのある人物を知っていたので、4月に連絡をとったところ、マネージメントは『彼らに話をしてみたら、君が問題なければ会いたいと言っているんだけど』と言ってくれました。どれだけビッグか、世界のどこに住んでいるかに関係なく、故郷のライヴハウスの危機になお関心を持ってくれていることを知って素晴らしかったです。彼らは喜んで手伝ってくれました」

「ヒルズボロやクルックスといた地元のほか、日本からブラジルまで世界中から寄付が寄せられています」

アークティック・モンキーズへのメッセージを訊かれてレベッカ・ウォーカーは『NME』に次のように語っている。「本当に感謝していますし、いつだって私たちのステージで演奏することを歓迎します。いつにせよ、みなさんがシェフィールドに来るのが待ちきれません。その時は必要だったらソーシャル・ディスタンスの上で大きなハグをさせてください。人々が職を維持し、会場を存続させていくのには長い道のりとなるでしょう」

抽選は一口5ポンドからとなっており、1人何口でも応募ができる。応募は18歳以上であれば、世界中から可能で、現地時間8月25日18時まで受け付けられている。当選者にはEメールが送られ、配送の手続きが行われる。応募者はさらに現地時間8月26日20時から24時間限定で公開される2006年のレディング・フェスティバルの映像を観ることができる。

クラウドファンディングのページはこちらから。

https://www.crowdfunder.co.uk/arctic-monkeys-leadmill

今週、135の地元のライヴハウスが15億7000万ポンド(約2100億円)の包括的支援策から助成金を受け取ることがイギリス政府によって発表されている。しかし、多くのライヴハウスが存続していくためにはファンのサポートを必要としていると述べている。

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