ミューズは新たなライヴ映像作品『シミュレーション・セオリー』の詳細を発表し、IMAXシアターで上映されるほか、スペシャル・ボックスセットがリリースされることも決定している。
2018年発表のアルバム『シミュレーション・セオリー』のストーリーとテーマを基にしたこの映像作品はミューズにとってのピンク・フロイドの『ザ・ウォール』になると評されていた。このツアーは28ヶ国で100万人を動員しており、映像作品は2019年9月に行われたロンドンのO2アリーナでの公演をアルバム『シミュレーション・セオリー』からのミュージック・ビデオを手掛けたランス・ドレイクが監督を務めている。プロデュースにはミューズ、パルス・フィルムズ、ジェシー・リー・スタウト、マシュー・ベラミーがクレジットされている。
バンドのパフォーマンスを収めたこの映像作品は「世界各地で起きた超常現象の原因を調査した科学者のチームの意見を聞いた」もので、「物語とコンサート・フィルム、ヴァーチャルと現実の境界線を曖昧なものにする」と評している。
映像作品のトレイラー映像はこちらから。
「『シミュレーション・セオリー』のゴールは感動的なライヴのスケールを捉え、ここ3年間ミューズのミュージック・ビデオで築いてきた世界のDNAと繋がりを持つものへと広げることだった」とランス・ドレイクは語っている。「不思議なことに映像作品のもう一つの現実は不気味なほど自分たち自身を映し始めたんだ」
先日、フロントマンのマシュー・ベラミーは次のように語っている。「最新作の80年代のSF世界を舞台としたクールな映像作品なんだ。新型コロナウイルスが起きる前に作ったんだけど、現実を乗っ取ることになったウイルスに関するテーマも含まれているんだ」
『シミュレーション・セオリー』の初上映となる劇場上映はイギリスの選ばれたIMAXシアターで行われ、デジタルでは8月21日にリリースされる。デジタルではiTunes、アマゾン、グーグル・プレイでレンタルとダウンロードでリリースされる。
『シミュレーション・セオリー』はデラックス・フィルム・ボックスセットがリリースされることも決定しており、ボックスセットにはマーべルとのコラボレーションとなるコミックブックとポスターが同梱される。他にもロンドンのO2アリーナ公演からバンドによって選ばれた音源が収録されたピンクとブルーのマーブルによるLP、VHS風のボックスに格納された5.1ch DTSのオーディオ・ブルーレイ、マシュー・ベラミーによって書かれたスコアを収録した蛍光ピンクのカセット、ジャケット、サングラス、マスクなども同梱される。
初となる音源をリリースし、カヴァー・バンドであるザ・ジェイディッド・ハーツ・クラブのデビュー・アルバムのリリースも控えているマシュー・ベラミーだが、ミューズの次のアルバムについてジェフ・バックリィが所有していたギターを使用し、故郷のティンマスに行くつもりであると語っている。
「すべてをリセットして、元々の場所に戻るというアイディアは気に入っているんだ」とマシュー・ベラミーは『NME』に語っている。「物理的に故郷に帰って、出発点でやっていたように戻ってみるっていうね。渡航制限次第だけど、来年はアルバムを作るためにスタジオに入って、その後、ツアーを行うことになりそうなんだ」
「2020年は僕らにとって仕事やツアーから離れて熟慮する年になるんだ。ミューズは20年以上こんなことしてこなかったんだよね」
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