元オアシスでライドのメンバーであるアンディ・ベルはソロ・デビュー・アルバム『ザ・ヴュー・フロム・ハーフウェイ・ダウン』の詳細を発表し、アルバムから最初の楽曲を公開している。
10月9日にリリースされる『ザ・ヴュー・フロム・ハーフウェイ・ダウン』だが、アルバムから60年代のサイケデリアに傾倒した“Love Comes In Waves”が公開されている。
アルバムのエンジニアはオアシスでバンドメイトだったゲム・アーチャーが務めており、2016年のデヴィッド・ボウイの死を受けてアンディ・ベルは4年間にわたってアルバムをレコーディングしてきたという。
「ずっとソロ・アルバムは作りたくて、ずっとやると言っていたんだけどさ。でも、このアルバムのような形で実現して、こんなサウンドになるとは想像もしていなかったよ」とアンディ・ベルは語っている。
「途中で消えてしまった無数のアイディアと共に、ほぼ完成していた山のような曲があったんだけど、ロックダウンのおかげでそれを世に出す方法を見つける機会をもらったんだ」
「このアルバムはソングライティング主体のものじゃない。ヴァースやコーラスがたくさんあるわけでもない。このアルバムはサウンド主体で、リスニング体験としてのアルバムなんだ」
アルバム・タイトルはアニメ『ボージャック・ホースマン』の最後から2番目の回に登場するアリソン・ターフェルが書いた詩から取られている。
「その詩は飛び降り自殺をした人物が体験する『その途中で見た光景』からの後悔を描いたものなんだ。もちろん、もう取り返しはつかないわけだけどね」と彼は語っている。
「この詩を読んで自殺防止のメッセージがあると思ったんだよね。『その途中で見た光景』を目にしていたら、人生を終わらせるようなことを経験しなくてもいいわけでね。自殺したくなったことはないけど、2019年の秋にライドでアメリカ・ツアーをやっている時にあの番組を観て、その素晴らしい詩に心を動かされたんだ。すごいメッセージだってね」
彼は次のように続けている。「2020年3月に自宅でいた自分とちょっとパラレルなものがあったんだよ。ロックダウンの初期の段階で、世界中がパニック障害のようになる中で常に緊張感があったわけだけどさ。でも、日々の生活で理由なく不安を感じる人々から聞いたことに近いんだけど、今回のパンデミックの最中で不思議なことに穏やかな気分になったんだ。人生における物事がはっきりと見えたんだよね」
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