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ザ・ローリング・ストーンズが来年ロンドンのサーチ・ギャラリーにおいて初となる大規模な展覧会を行うことが明らかになった。

「Exhibitionism」と題されたこの展覧会は2016年の4月6日から同年の9月まで開催される。展覧会は2フロアに亘って展開される9つのテーマで構成されるとされ、バンドが個人的に保管してきたものなかから500を超える品々が展示されることになるという。

主催者によれば、展覧会の開催までに3年を要したとのことで、オリジナルのステージ・デザイン、貴重なギターや楽器、バックステージでの品々、貴重な音源、未発表の映像などが展示されるという。他にも個人の日記やローリング・ストーンズのメンバーによる手紙、オリジナルのポスター、アルバム・アートワーク、映画的な展示もあるとされている。

アレキサンダー・マックイーンや、オジー・クラーク、アンディ・ウォーホル、トム・ストッパード、シェパード・フェアリーといったデザイナーやアーティスト、映画監督の作品や共同作品も展示される。ロンドンの期間を終えた後、この展覧会は4年をかけて世界11都市で開催されることになるという。

「すごく長い時間がかかったと思ってるけど、ツアーを制作して計画するのと一緒で、大きなスケールでちゃんとしたものにしたかったんだ。今こそやるにはおもしろい時期だと思うんだよね」とフロントマンのミック・ジャガーは語っている。

「これはあくまでザ・ローリング・ストーンズについてのものであって、必ずしもバンドのメンバーについて限ったものじゃないんだ」とキース・リチャーズは付け加えている。「長い間、俺たちの手を巡ってきた楽器なんかと同様に、バンドにまつわる機材やテクノロジーについての展覧会でもあるんだよね。そして、こうしたもので展覧会をやれば、きっと面白いものになると思ったんだ」

ロニー・ウッドとチャーリー・ワッツも今回の展覧会についてコメントしている。ロニーは次のように語っている。「1960年代、このキングス・ロードを下ったあたりの風景は素晴らしかったんだよね。ファッションがどう移り変わっているか見るためにたむろするために行く場所だったんだ。俺たちの『Exhibitionism』を素晴らしいサーチ・ギャラリーで開催するなんてうってつけだと思うよ」

チャーリーは次のように語っている。「僕たちが活動を始めてから50年以上が経ったなんて信じられないし、こうやってキャリアのスタート地点を振り返って、これまでのすべてを展覧会で展示できるのは素晴らしいことだと思うよ」

「Exhibitionism」のチケットは7月15日の午前9時からStonesexhibitionism.comで発売が開始される。サーチ・ギャラリーでも同日の午前10時から発売を開始する。

ローリング・ストーンズはまた、先日2012年からのツアーの総収益が400億円を突破したことが明らかになっている。ローリング・ストーンズは5年間のツアー活動休止後、2012年にツアーを再開している。“50 & Counting”と題されたこのツアーでは、ヨーロッパと北アメリカで計30公演を行っている。このツアー中には絶賛されたグラストンベリー・フェスティバルのヘッドライナーのステージも含まれており、昨年(2014年)には“14 On Fire”ツアーを決行し、29公演でアジア、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドを回っている。

5月からは北米で“Zip Code”ツアーがスタートし、7月中旬までに15公演が行われる予定となっている。米『ビルボード』誌によると、これら3ツアーのチケット収入はおおよそ2億2800万ポンド(日本円で約446億円)にのぼるという。

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