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フランツ・フェルディナンドのフロントマンであるアレックス・カプラノスはフランス人シンガーソングライターのクララ・ルチアーニと共にナンシー・シナトラとリー・ヘイゼルウッドによる“Summer Wine”のカヴァーを発表している。

「この曲をレコーディングしている時は逃避主義的な感じがあったんだ」とアレックス・カプラノスは語っている。「世界がロックダウンで雨のスコットランドに閉じこもっていたところからすごく遠くに離れてしまった感じがあったんだ。僕の経験したことのなかった風景のサウンドスケープなんだ」

アレックス・カプラノスとクララ・ルチアーニは退屈な隔離生活を一旦離れて、今はなきフィリップ・ゼダールのスタジオを訪れて、「カラオケの定番曲」だというデュエットのレコーディングを行い、ライダー・ザ・イーグルとポップ・ノワール風のミュージック・ビデオを撮影している。

“Summer Wine”のカヴァーはこちらから。

クララ・ルチアーニとデュエットをすることになった経緯についてアレックス・カプラノスは次のように語っている。「昨年10月に彼女はパリのオリンピアで何公演かを行ったんだけど、来て、彼女と一緒に歌うように頼まれたんだ。僕らはどれだけナンシー・シナトラとリー・ヘイゼルウッドが好きかについて話をしてね。だから、普通のカヴァーにはしたくなかった。それでクララは彼女の歌う部分をフランス語に翻訳してね。彼女はそういう詩の使い方を知っているんだ。それでオリジナルとは違うダイナミクスが生まれたんだ。ロックダウンの時に僕らは近い状態にあることが分かったんだ。新曲を書こうという感じではなくてね。それで“Summer Wine”をレコーディングすることにしたんだ」

フランツ・フェルディナンドの新作について訊かれたアレックス・カプラノスは次のように答えている。「サード・アルバムの後、自分にルールを課したんだ。事前に新作について語りすぎることはしないってね。というのも曲を書いて、発展させている時って一筋縄ではいかないんだよね。サード・アルバム『トゥナイト』の前にインタヴューをやって、アルバムについてものすごくポップだと言ったんだけど、でも全体としてはそこからそれてしまったんだよね。だから言えることは、曲があって、演奏するのを楽しんでいるってことだけだよ」

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