GETTY

Photo: GETTY

ザ・チェインスモーカーズはドライヴイン形式で行ったライヴで観客のソーシャル・ディスタンスが取られていないとしてソーシャル・メディアで批判を受けている。

「セーフ&サウンド・ドライヴイン・コンサート」と題されたこのコンサートは観客が車の中か、割り当てられた6m×6mないしは6m×4mの区画内でパフォーマンスを観る形となっていた。観客はトイレに行く以外は区画を出ることは許可されておらず、到着の際に無料のフェイス・マスクも配布されている。

しかし、ソーシャル・メディアで拡散した動画は観客が密集し、その多くはフェイス・マスクを着けていないと思われるものとなっている。

動画はこちらから。

この動画についてはニューヨーク州の保健当局も注目しており、委員のハワード・ザッカー博士は公開調査を立ち上げてサウサンプトンの専門家であるジェイ・シュナイダーマンに手紙を送っている。

『ワシントン・ポスト』紙によれば、手紙はジェイ・シュナイダーマンに新型コロナウイルスの安全基準に沿ってイベントの許可が出されたのか、更なる情報を提供するよう求めている。

「私にはサウサンプトンがあのようなイベントにどうして許可を出したのか、どうして基準を満たしていて、公共の健康の脅威ではないと考えたのか検討もつきません」とハワード・ザッカーは述べている。

「どんな担当者がコンサートにはいたのでしょうか、違反が散見されたにもかかわらず続けられたのはなぜなんでしょうか?」

米『ビルボード』誌によれば、イベントを手掛けた「イン・ザ・ノウ・エクスペリエンス」の担当者は声明を出しており、動画は「CDCによる基準をどれだけ注意深く守ったかを伝えていないアングルから撮影された」ものだとしている。

「ニューヨーク州のソーシャル・ディスタンスの基準を満たすために我々はできる限りにことを行い、州や地元の保険当局職員と全員の安全を守るために協力してきました」

「注意事項は30分ごとにメイン・ステージから放送し、警備員が常にマスクの着用を求めてソーシャル・ディスタンスをとるようパトロールをしていました」

「現時点で出されている指示にはすべて従いました。2m以上離れることや消毒ステーションを観客エリアに設置すること、すべての観客の体温測定、トイレの10分ごとの消毒、敷地内外でのマスクの着用の呼びかけ、接触追跡、はっきりと示された駐車区画、到着時の無料のフェイス・マスクの配布などです」

このイベントは7月25日にロング・アイランドのハンプトンズにある100エイカーの彫刻公園で行われており、チケット代は1250ドル(約13万円)から25000ドル(約270万円)で、収益は地元のチャリティ団体に寄付される。

パンデミックの中で安全性の欠如から批判を受けたコンサートは他にもおり、カントリー・シンガーのチェイス・ライスは数千人を集めた公演をテネシー州で行っており、観客はソーシャル・ディスタンスを無視する様子がインスタグラムに動画でアップされていた。

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ