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グラストンベリー・フェスティバルが敷地内を通っているガス管の安全性のために移転しなければならないかもしれないと主催者のマイケル・イーヴィスは明かしている。

グラストンベリー・フェスティバルの主催者である彼は移転について差し迫ったものではないと考えているものの、もし移転しなければならない時は20マイルほど行ったところの土地に目星をつけているという。

ダブリンで講演を行ったマイケル・イーヴィスは次のように語っている。「敷地にはガスの幹線パイプラインが通っていてね、イギリス北部からトルコまで続いているものなんだ。メンディップ郡とガスの技術担当者は危険だって言うんだけどね、僕は『ずっと何年もあったわけで、僕らも何年もフェスをやってきたんだ』って行ってるんだ。毎年、このパイプラインをめぐっては大騒ぎが起こるんだよね」

「パイプラインの上で人々を踊らせるのをやめるようにって言われるんだけど、そんなことは無理だからね。彼らは人々が同時にパイプの上で踊ったら、破裂するっていうんだよ」

マイケル・イーヴィスは昨年フェスティバルの週末のあいだ、「パイプラインへの負荷を下げる」方針を決めたという。

さらにこう語っている。「選び抜いた代替の候補地もあるんだ。ワーシー・ファームで問題が起きたら、20マイルほどいったところに移転できるんだ。そうしたくはないけどね。だって、グラストンベリー・フェスティバルは、あのワーシー・ファームとグラストンベリーとアヴァロンの丘のものだからね。謎と伝説に満ちたあの場所ならではなんだ。ガスのパイプのために移転することになったら、同じものではななくなってしまうよね。どうなるかは分からないけどさ」

昨年、T・イン・ザ・パークは、北海の石油をグランジマウスまで運ぶパイプラインへの懸念を受けて、パース・アンド・キンロスのバラードから移転している。パースシャーのストラットハラン城に移転しており、今年7月に同地で初めて開催された。

ワーシー・ファームはフェスティバル使用についての10年契約を結んでおり、その契約が終わる2024年までは移転はないものと見られている。

また、マイケル・イーヴィスは、イーグルス・オブ・デス・メタルのライヴで89名が亡くなり、全部で132名が亡くなったパリ同時多発テロを受けて、警察とテロへの懸念について話し合っているという。

彼は語っている。「テロやなんかの標的になるかは分からないし、そうならないように願うけど、誰しもが標的になりうるわけだからね。ロンドンから120マイル、バーミンガムから120マイルあるわけで、大都市からは離れているわけだけどね」

「警察とはもう話し合ってるんだ。ここ数年、まったくトラブルがなかったからね。暴力沙汰もないし、犯罪もないし、もしそれが変わってしまったら、本当に本当に残念なことだよね」

テロによる攻撃がセキュリティについて変化を起こすことになるか訊かれると、マイケル・イーヴィスはフェスティバルが既に「とても安全だ」と信じていると語っている。

マイケル・イーヴィスはBIMM音楽学校の学生に講演を行っており、講演の最後ではQ&Aセッションも行われた。

来年度のヘッドライナーについては明言を避けたものの次のように語っている。「来年は全部僕の希望が通ったんだ。最高の年だよ。僕が出演してもらいたいと思った4つのアクトが全員出演に同意してくれたんだ」

いつかヘッドライナーで観たいバンドについて尋ねられると、フォールズの名前を挙げて、「今それをできる中堅バンドの一つ」としている。また、ポール・マッカートニーは2004年に出演した際、ギャラ以上の制作費をかけたことを明かしており、それでもポール・マッカートニーは戻ってくることを熱望しているという。

以前にマイケル・イーヴィスは向こう2年のヘッドライナーが決定していることを明かしており、6アーティスト中4アーティストは一度グラストンベリー・フェスティバルのヘッドライナーをやったことがあり、残り2つは今回が初めてになると明かしている。

来年のグラストンベリー・フェスティバルは6月22日から26日に開催される。

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