UKのダンス・ミュージック・シーンの著名な人物たちが新型コロナウイルスのパンデミックの中でダンス・ミュージック業界を支援するよう政府に求める運動に参加している。
今月、イギリス政府はUKのアート・文化遺産事業に15億7000万ポンド(約2100億円)の包括的支援策を行うことを発表しているが、支援策には現時点でナイトクラブやダンス・ミュージックのイベントやフェスティバルが含まれていない。
トム・ヨーク、ファットボーイ・スリム、カリブー、マッシヴ・アタック、フォー・テット、ダニエル・エイヴリーら、多くのアーティストが署名した「#LetUsDance」は政府にライヴ・ミュージックやアート部門と同じようにダンス・ミュージック業界を認識し、新型コロナウイルスのパンデミックの間も事業を持続できるよう資金を提供するよう求めるものとなっている。
先日、レディオヘッド、ザ・キュアー、ニック・ケイヴ、PJハーヴェイ、ジョニー・マー、ディジー・ラスカル、プライマル・スクリーム、ポール・マッカートニー、デュア・リパ、ザ・ローリング・ストーンズ、コールドプレイらは、新型コロナウイルスのロックダウンによって音楽業界に対する「壊滅的な被害」を防ぐために早急な行動を求める「#LetTheMusicPlay」の公開書簡に署名していた。
「#LetUsDance」についてアソシエーション・フォー・エレクトロニック・ミュージックのグレッグ・マーシャルは次のように述べている。「ナイトクラブやフェスティバルはUKのダンス・シーンにとって脈打つ心臓と言えるものです。毎年、数百万人のファンに歓喜を与え、多くの人々に雇用と収入を提供し、経済に多額の貢献をしています」
「この分野もこの国のアートやカルチャーにとって重要な部分だと認識し、幅広いライヴ・ミュージックの分野に提供されている援助を公平に分け与えるよう政府に求めていきます」
この運動に参加しているロニ・サイズは次のように述べている。「イギリス政府にナイトクラブやダンス・フェスティバル(関係する企業やアーティスト)も財政的援助の対象に含めるようさせなければなりません」
「クラブの存在は忘れられており、フェスティバルに対する議論は不明なままです。みなさんの応援と助けが必要です。早くダンス・フロアに戻ってきたみなさんに会いたいと思っています」
政府は15億7000万ポンドの支援を発表したが、38%のアーティストが支援からこぼれ落ちる可能性があることが指摘されている。
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