ウィーザーのフロントマンであるリヴァース・クオモはウィーザーで成功を収める前にメタル・バンドを始めようとした時のことを振り返っている。
新たなインタヴューでリヴァース・クオモはウィーザーの前に組んだバンド、シックスティ・ロング・ソーセージを振り返り、最初はメタル・バンドを結成しようと考えていたと語っている。
「常にバンドをやっていたんだ。ロサンゼルスに引っ越してきて、学校に通っている頃からね」と彼は『ケラング!』誌に語っている。「当時はほぼアンチ・パンクだったね。パンク・ミュージックとか、パンクの美学とかが好きじゃなかった。僕のアティテュードは完全にメタルだったんだ。スケールやアルペジオを練習して、メトロノームを使って、だから雑に演奏することなんてなかったね。アンチ・ニヒリストだったんだよ」
「それでタワー・レコードで仕事について、パット・フィンという100%パンクの人に会ったんだ。彼は頭を剃っていて、僕のまったく知らないブラック・フラッグのようなパンク・バンドを聴いていたんだ」
彼は次のように続けている。「そこで働いている時に様々な種類の音楽に触れることになった。好きでそうしたわけじゃなく、いろんな店員が音楽をかけていたからなんだ。だんだんとヘヴィ・ミュージックから派生した音楽に興味を持つようになっていったよ。最初はパット・フィンに僕らのメタル・バンドに入ってもらおうと思ったんだ。それで、メタルの曲の上でDJでスクラッチするのはどうだろうと言ってみたんだよね」
リヴァース・クオモはフェイス・ノー・モアに影響を受けてメタル・バンドに対する別のアイディアが出てきていたものの、パット・フィンからは断られてしまったと語っている。
「残念ながらパットにDJになってもらうというアイディアは実を結ばなかったんだ。彼に『お前のバンドには入りたくない。だけど、なんで俺たちで新たなバンドを始めないんだ?』って言われたんだ。それでやってみることにしたんだ。パット・ウィルソンがドラムで、オリジナルのウィーザーのギタリストだったジェイソン・クロッパーがいて、マット・シャープの代わりにパット・フィンがベースを弾いてた」
「全員で曲を書いたよ。スタイル的には完全に変わって、すべてこれまでやってきたこととは反対のことをやってみた。ファンクとパンクの融合で、訳の分からない歌詞を乗せていた。すごく奇抜で前衛的だった。変拍子やBPMの変更があったりしてね」とリヴァース・クオモは語っている。「それで1回だけライヴをやって解散したんだ。懐かしい話だよね」
先月、ウィーザーはアメリカのテレビ番組「ザ・トゥナイト・ショウ・スターリング・ジミー・ファロン」で自宅から“Hero”を披露する映像が公開されている。
公開された映像はこちらから。
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