レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロはブラック・ライヴス・マターに影響を受けたプロテスト・ソング“Stand Up”が公開されている。
イマジン・ドラゴンズのダン・レイノルズとのコラボレーションとなる“Stand Up”はシンガーのシーア・ダイアモンドとプロデューサーのザ・ブラッディ・ビートルーツが参加している。
トム・モレロは自分の街でブラック・ライヴス・マターのデモが行われたのを見たことに影響を受けたと説明している。
「イリノイ州リバティヴィルの白人至上主義の保守的な街で育ったんだけど、子供の頃、自宅のガレージにロープの首輪がかけられていたり、度々Nワードで呼ばれるなんてことがあったんだ。でも、今年の6月6日には同じ街でブラック・ライヴス・マターのマーチが行われ、1000人が参加したんだ」
「彼らは変わったんだ。その夜にすごく刺激を受けてね。イマジン・ドラゴンズのダン・レイノルズに連絡をとって、ブラッディ・ビートルーツと僕で激しい曲を作り出したら、24時間以内にダン・レイノルズが完成形のヴォーカルを送り返してくれたんだ。黒人のトランスジェンダーで長年の活動家であるシーア・ダイアモンドにも参加してもらって、連携が完成したんだ」
ダン・レイノルズは次のように続けている。「トム・モレロがシーア・ダイアモンドとブラッディ・ビートルーツと一緒にやろうと連絡をくれた時に、すぐに自分の部屋に行ってその日にコーラスとヴァースをかいて歌ったんだ。この国には修理が必要なんだ。この曲があらゆる陣営や人種の人々が修理に向かってくれると思ってるよ」
“Stand Up”の収益は100%、4つの団体、NAACP、ノウ・ユア・ライツ・キャンプ、サザン・パヴァーティ・ロー・センター、マーシャ・P・ジョンソン・インスティテュートに寄付される。
トム・モレロはブラック・ライヴス・マターの運動について支持することを公言してきており、バンドが政治的であることを批判するファンを一蹴している。
「成功したミュージシャンがまたもや政治の専門家になる」という批判に対してトム・モレロは自身が政治的意見を持つ権利を擁護する中でハーヴァード大学の政治科学を卒業していることを指摘している。
「この政権の非道徳的で非人道的な実態を認識するのにハーヴァード大学の政治科学を卒業している必要はないけれど、たまたま僕はハーヴァード大学の政治科学を卒業しているんだ。君にそれは言えるよ」
先日、トム・モレロはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがロンドンのフィンズベリー・パークで行ったライヴから10年となることを振り返っている。
この無料公演は2009年のクリスマス週に“Killing In The Name”を全英シングル・チャートの1位にしようというファンの試みが成功したことを受けて行われたものとなっている。
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