イギリスのインディ・レーベルであるワン・リトル・インディアンは音楽ファンからの人種の面で問題があると指摘されたことに対応してレーベル名を変更するとしている。
レーベルの設立者であるデレク・バーケットは公式サイトやフェイスブックからレーベルのロゴを外して「今日からレーベルはワン・リトル・インディペンデント・レコーズという名前になります」と述べている。
「ここ数週間は記録的な学習曲線となりました。クラスのファンから目をみはる手紙を受け取って、ロゴとレーベルの名前がなぜ問題なのか、言葉の暴力的な歴史を詳細に説明してもらい、変わらなければいけないものを理解させてくれたことに感謝すると同時に愕然としました」と彼は続けている。
デレク・バーケットはレーベルの名前とロゴがアメリカの先住民に対する敬意に基づくものと誤解していたと述べており、アメリカの先住民が平和と自然を愛する気持ちは自身が在籍していたバンド、フラックス・オブ・ピンク・インディアンズが属していたアナーキスト・パンク・ムーヴメントに影響を与えていたとしている。「レーベルを設立した時は名前とロゴがそうしたカルチャーへの敬意と称賛を反映したものだと考えるほど甘かったのです」
彼は次のように続いている。「自分の白人としての特権性のためにそうした問題から距離をとり、無知を育むことになってしまったことを分かっています。今はレーベルの名前とロゴがアメリカの先住民に対する搾取と有害なステレオタイプ化を持続させるものだったことを分かっています。意図したこととは正反対のことだったのです。しかし、たとえその意図でなかったとしてもその影響は重要なものだったのです」
1985年に設立されたレーベルにはかつてビョークやシガー・ロスが在籍していた。現在はオーラヴル・アルナルズとアラバマ3が所属している。
投稿の最後でデレク・バーケットはかつてのレーベル名とロゴによって気分を害した方には「素直に」謝罪すると述べている。「どちらも今は人種差別に属するもので、ずっと前に言及されるべきだったことを認識しています」
デレク・バーケットはアメリカの先住民の問題を扱う団体に寄付を行い、今後も続けていくと述べている。
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