コーチェラ・フェスティバルは新型コロナウイルスのパンデミックを受けて4月から10月に延期されていたが、地元保険当局の指示で中止となることが発表されている。
リヴァーサイド郡の保険当局のキャメロン・カイザー博士は新型コロナウイルスの感染拡大の懸念からコーチェラ・フェスティバルならびに姉妹フェスティバルのステージコーチを中止とする指示に署名している。
「コーチェラ・フェスティバルやステージコーチのようなイベントはカリフォルニア州知事であるギャヴィン・ニューサムの言うステージ4の対象となり、治療法やワクチンが必要となります。考えられる状況や可能性を見るに、開催は妥当ではないと思われます」とキャメロン・カイザー博士は述べている。
「こうした決定は多くの人が影響を受けることを知った上で簡単に決めたものではありません。私が最も優先するのは地域の健康なのです」
カリフォルニア州インディオで開催されるコーチェラ・フェスティバルだが、3月に10月に延期されることが発表されていた。しかし、現地時間6月9日に米『ビルボード』誌は親会社であるAEGがスタッフを一時解雇や一時帰休しており、2020年は開催されないと報じていた。
米『ビルボード』誌によれば、AEGは15%のスタッフを一時解雇し、100人の従業員を一時帰休して、50%の給与カットを実行し始めるという。スタッフへのEメールの中でCEOのダン・ベッカーマンは全世界のスタッフに影響が及ぶことになると述べている。
「これは苦しい決断でしたが、悲しいことに必要なものです」とダン・ベッカーマンは述べている。「世界はゆっくりと再開していますが、我々の業界が再開するのは先であり、最も遅くなるでしょう」
今年のコーチェラ・フェスティバルはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、トラヴィス・スコット、フランク・オーシャンがヘッドライナーを務める予定となっていた。
主催者のゴールデンヴォイスは制限が緩和されることを願って2021年により小規模なイベントを開催するか、来年の10月にフルスケールでフェスティバルを開催するか、考えているところだという。チケット購入者の5分の2が払い戻しを求めていた。
「今、明らかなのはファンとのライヴ・イベントはしばらくは再開されないということであり、2021年までは難しいだろうということです」とダン・ベッカーマンは述べている。
ロラパルーザも2020年は開催されないことが発表されており、代わりに7月30日から8月2日にわたって未発表の映像や過去のライヴ映像が配信されるという。今年のロラパルーザのラインナップは発表されていなかった。
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