音楽業界の従業員が署名したレーベルのトップに宛てた公開書簡が公開され、「アーバン」というジャンル名の使用をやめることを含めた音楽業界における人種差別に取り組むよう求めている。
ミネアポリスで警官によってジョージ・フロイドが殺害されたのを受けてブラック・ライヴス・マターの機運が高まる中で6月9日に公開された公開書簡はブラック・ミュージック・コーリション、ザ・ショウ・マスト・ビー・ポーズドUK、ワーナー、ユニバーサル、アトランティック、コロンビア、ソニー、ミニストリー・オブ・サウンドのスタッフが署名したものとなっている。
公開書簡は6月2日に行われた音楽業界全体のブラックアウトにも言及しながら、レーベルに更なる行動を求めている。
「音楽業界は何世代にもわたって黒人の豊かで多様な文化から長く利益を得てきました。でも、全体としては黒人のコミュニティに影響を与えている構造的な人種差別があることを認めてきませんでした。リズムを楽しみながら、ブルースを無視していたのです」と公開書簡には記されている。
「最近の支援の声明は感動的なものであり、私たちも評価しています。でも、今回は実体的な変化を起こし、その支援に実効力を与えたいのです」
公開書簡では5つのことを求めており、それは非黒人のスタッフに反人種差別のアンコンシャス・バイアスのトレーニングを行うこと、黒人の団体やプロジェクトを支援する毎年一定の資金を用意すること、黒人スタッフのためのキャリア形成の機会を与えて管理職に黒人がいなければ指摘すること、アーバン・ミュージックという言葉をブラック・ミュージックに差し替えること、企業の多様性と平等を評価する委員会を設立することとなっている。
先日、リパブリック・レコーズとミルク&ハニーは「アーバン」というジャンル名を今後使用しないことを発表している。
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