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ナイル・ロジャースはダイアナ・ロスが彼女の1980年発表のヒット曲“I’m Coming Out”についてゲイの曲であることを理解していなかったと語っている。

新たなインタヴューでナイル・ロジャースはダイアナ・ロスとシックの結成メンバーであるバーナード・エドワーズとのコラボレーションとなった“I’m Coming Out”について語っている。

「あれはスターをプロデュースするごくごく最初期でね」とナイル・ロジャースは『ニューヨーク・ポスト』に語っている。「しかも、スターというだけじゃなく、あのスターだったからね」

ナイル・ロジャースはマンハッタンにあったほぼトランスジェンダーの人々で占められていたクラブのGGズ・バーナム・ルームのトイレでダイアナ・ロスの格好をしている一団を見たことが、“I’m Coming Out”のインスピレーションになったと語っている。

「突然、頭の中で電球が点いたんだ」と彼は説明している。「外に出て、公衆電話からバーナード・エドワーズに電話をしなければならなかったよ。『バーナード、この言葉を書き付けてくれ。“I’m Coming Out”』ってね。そして、彼に状況を説明したんだ」

ダイアナ・ロスはその鼓舞する歌詞もあってこの曲を気に入ったそうだが、ゲイについての曲であることを理解していなかったという。「彼女には分からなかったんだよ」

インタヴューでナイル・ロジャースはダイアナ・ロスの全米1位の楽曲“Upside Down”の由来についても語っている。

「あれは彼女自身の言葉なんだ」とナイル・ロジャースは説明している。「彼女は自分の全キャリアをひっくり返したいと言ったんだ。それをノートに書き留めてね。でも、僕らは恋愛を舞台にすると、よりパワフルになるんじゃないかと思ったんだ。それで『Upside down, boy you turn me』と書いたんだよ。それを聴いて、彼女も興奮したんだ」

ナイル・ロジャースはブルーノ・マーズが来たるコラボレーション曲でヒット曲とはどんなサウンドにすべきなのかを思い出させてくれたと語っている。

ナイル・ロジャースはアビイ・ロード・スタジオでアンダーソン・パークと共にブルーノ・マーズとのコラボレーションを行っており、ナイル・ロジャースは曲に取り掛かり始めた時に曲を「クレヴァー」なものにしようとしていたと明かしている。

トゥ・ショット・ポッドキャストでナイル・ロジャースは次のように語っている。「考えてたクレヴァーなジャズのコードなんかを弾いたんだ。それは素晴らしくって、いいなと思ったんだけど、ブルーノ・マーズは『ねえ、ナイル、弾き始めた最初のコードなんだけど、ヒット曲にするんだったら、それは変えなくちゃいけないと思うんだ』と言ってね」

ナイル・ロジャースは次のように続けている。「まさしく彼が正しかったんだ。だって、それが他の人に僕が何度もやってきたことだからね。それで家に帰って、コードを変えて、曲名を“Listen To Bruno”に変えたんだ」

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