ザ・ビートルズを題材にした映画『イエスタデイ』の脚本を書いたという男性が脚本のクレジットをすべてリチャード・カーティスにとられてしまったと主張している。
ジャック・バースという人物は『アップロックス』に苦労しているミュージシャンがザ・ビートルズの音楽を覚えているのが自分だけということを発見する『カヴァー・バージョン』という作品の脚本の権利を売却したと語っている。
ジャック・バースは最終的にリチャード・カーティスと共に映画の「原案」としてクレジットされたが、脚本のクレジットについては『ラヴ・アクチュアリー』といった作品で知られるリチャード・カーティスが単独でクレジットされている。
「映画が公開される週までリチャードがそんなことをしようとしていると分かってなかったんだ」と彼は語っている。「それで映画のプロモーションが行われると、彼がすべてのクレジットをとっているのが分かったんだ。どうにかしようと思ったけど、映画を傷つけたくはなかったからね。弁護士を雇って、リチャードの弁護士に連絡をとって、長引いていたんだ」
彼は次のように続けている。「ようやくこの話を自分でする必要があると分かったんだ。8ヶ月も前に公開された映画のことについて何か言うのは大変だったよ。多くのメディアは今の映画をプロモーションすることを考えているからね。力を持つ人間が力のない人間を利用する話なんて興味がないと思ったんだ」
リチャード・カーティスは以前、ジャック・バースの脚本について設定を聞いただけだと語っていた。
「1行は読んだけど、『これ以上の情報はいらない』と言ったんだ。というのも、時に心からじゃない元々の作品に取り組んでしまうことがあるからなんだ」と彼は『デン・オブ・ギーク』に語っている。
しかし、ジャック・バースは主人公がマネージャーと付き合うといった『カヴァー・バージョン』の筋書きが『イエスタデイ』にも使われていると指摘しており、暗殺を免れたジョン・レノンが船乗りとして働いていることも共通しているという。
誰も『ハリー・ポッター』シリーズを覚えていないという結末の冗談もジャック・バースの脚本に登場するとしている。
「怒っているのはだからなんだ」とジャック・バースは述べている。「リチャードが経済的に損害を与えたと思うのはだからなんだ。僕が書いたのに『イエスタデイ』という映画を作ったのは僕だよと言うと、『君じゃない。リチャード・カーティスの映画だよ。バカだな』と言われるんだからね」
ポール・マッカートニーとリンゴ・スターは共に映画『イエスタデイ』を好意的に受け止めていることを明らかにしている。
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