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ロジャー・ウォーターズはデヴィッド・ギルモアによってピンク・フロイドのオフィシャル・サイトやソーシャル・メディア・アカウントから「締め出されている」として批判している。

ソーシャル・メディアに投稿された動画の中でロジャー・ウォーターズはピンク・フロイドについて「バンド名をスパイナル・タップに変えるべきだ。そうしたら全部が申し分ないだろうね」と述べており、「大丈夫。皮肉でおかしなやつになろうとしているわけじゃない。けれど、知られている通り、時々、自分の気質としてこうなることがあるんだ」と続けている。

投稿された動画は最初は先日公開された“Mother”を演奏する動画へのファンの反応に感謝するものとなっている。

その後、デヴィッド・ギルモアへの批判が始まり、「ピンク・フロイド公式サイトと呼ばれるウェブサイトであの動画を掲載できないのはなぜかっていう疑問が浮かんでくるんだ」と述べている。

彼は次のように語っている。「それへの答えは僕のものはウェブサイトに何も掲載されないからだよ。デヴィッド・ギルモアによってウェブサイトから締め出されているんだよ。1年ぐらい前、ロンドンの空港にあるホテルで存命のピンク・フロイドのメンバーによってキャンプ・デヴィッドなる会議が開催されたんだ。そこで僕はこの醜い袋小路の状況と気づいたらあった苦境を過去のものにするあらゆる手段を提案した。でも、それは実を結ばなかった。残念ながらね」

先日、ロジャー・ウォーターズは米『ローリング・ストーン』誌にニック・メイソンとデヴィッド・ギルモアと「仲直り」の機会をもうけたものの失敗したとして、ピンク・フロイドの再結成は「ひどいものになる」と語っていた。

ロジャー・ウォーターズは次のように続けている。「ウェブサイトには3000万人が登録しているけど、それができるのは僕ら5人が作ってきた一連の作品のおかげなわけでね。シド・バレットと僕、リック・ライト、ニック・メイソン、デヴィッド・ギルモアが何年もかけたもののおかげだよね。そう考えると、僕らが平等にみんなにアクセスできて、自分のプロジェクトをシェアするのが公平で正しいと思うんだよ」

デヴィッド・ギルモアを批判してロジャー・ウォーターズは次のように語っている。「デヴィッドは自分がそれを所有していると思っているんだ。僕が1985年にバンドを脱退して、彼はピンク・フロイドを自分のものとし、自分がピンク・フロイドと思っているからだと思う。だから、僕は見当違いで黙るべきだとね。僕らは自分たちの意見を尊重するけどさ」

「でも、こうしたことを知っている僕の友人から言われた不満もあるわけだよね。疑問を投げかけられるわけだよ。『(デヴィッド・ギルモアの妻の)ポリー・サムソンが日々出てきて、フォン・トラップド・ファミリーが寝かせるために小説の抜粋を読み上げるのをなんで見なきゃならないんだ?』ってね。非常に素晴らしい質問だよね」

「『そして、ロジャーがやっていることとか、『ディス・イズ・ノット・ア・ドリル』ツアーについてとか、彼が作品を作った時とかは掲載されないわけだろ。彼の作品については一切掲載されないんだ。彼とショーン・エヴァンスによる映像作品『US+THEM』がデジタルでストリーミングされていることについてはまったく言及されていないんだ』ってね」

「これは間違っているよね。僕らは立ち上がるべきだよ。もしくはバンド名をスパイナル・タップに変えるべきだ。そうしたら全部が申し分ないだろうね」

彼はメッセージを次のように締めくくっている。「みなさんが無事でありますように。僕らは切迫した必死の状況にある。お互いにコミュニケーションをとる方法を探さなければならない。そうすれば、僕ら全員にとって故郷であるこのかよわき星が破壊されるのを協力して止めることができます。見て見ぬふりをされてきたのです」

ロジャー・ウォーターズはピンク・フロイドを脱退後、残りのメンバーがバンド名を使用することについて提訴したが、敗訴している。ロジャー・ウォーターズを含めたピンク・フロイドは2005年に開催されたライヴ・エイトで再結成している。

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