イーグルス・オブ・デス・メタルが、先週13日の金曜日の夜に行われ、テロによる銃撃で118人の犠牲者を出したパリでのライヴ以来、初の声明を発表している。
11月13日のパリにおける一連の襲撃では、少なくとも132人が亡くなり、350人が負傷したと報じられている。最大の被害を出すことになったのは、イーグルス・オブ・デス・メタルのライヴ会場となったバタクランだった。
イーグルス・オブ・デス・メタルのマーチャンダイズ販売担当、ニック・アレキサンダーは、今回の襲撃で亡くなった初のイギリス人であることが確認されている。また、トーマス・アヤドの他にも、『レザンロック』誌のレポーターのウィリアム・B・ドゥシャルフが亡くなったことも明らかになっている。
18日の午後、マスコミ関係者やネット上に向けて発表されたイーグルス・オブ・デス・メタルの声明によると、バンド・メンバーは、犠牲者やファン、家族、フランス国民と「共に悲しみの中」におり、今後のライヴの日程については未定だという。また、バンドはバタクランでテロの犠牲となったニック・アレキサンダーと3名のレコード会社スタッフへの哀悼の意を捧げている。
声明の内容は次の通り。「バンドは今、落ち着いた状態にあるが、フランスでの出来事にはいまだ恐怖を感じており、完全に立ち直ることができないでいます。真っ先に思いが行くのは、自分たちの仲間であるニック・アレキサンダーと、トーマス・アヤド、マリエ・モーザ、マヌ・ペレスの3名のレコード会社スタッフ、そして、同じようにパリで命を落とした友人やファンの人たち、彼らの家族、友人、恋人たちのことです」
「犠牲者、ファン、家族、パリの市民をはじめ、テロの被害に遭ったすべての人々と共に悲しみを分かち合うと同時に、ファミリーとして立ち上がり、愛と慈悲の共通の思いを抱いて、一致団結していきましょう」
「フランス警察や、FBI、米国、フランス政府、そして何よりも想像を絶する状況のテロ発生現場においてできる限りのことを行い、助け合ったすべての人々に感謝の意を表します。愛が悪に勝ることが証明された出来事でした。当面の間、イーグルス・オブ・デス・メタルの今後のライヴ活動は中止します。音楽に万歳、自由に万歳、フランスに万歳、そしてイーグルス・オブ・デス・メタルに万歳」
今回の同時多発テロに対し、パリに友人を持つミュージシャンや過去にバタクランで公演を行ったミュージシャンなど、世界中のミュージシャンがテロへの恐怖とともに事件への反応を示している。テイラー・スウィフト、ファレル・ウィリアムス、ジャスティン・ビーバー、ジャレッド・レト、AC/DC、サム・スミス、スヌープ・ドッグ、ジャスティン・ティンバーレイクらがメッセージを寄せている。
テロ事件を受けて、U2やフー・ファイターズなどのバンドが、パリおよびその他のヨーロッパの都市で予定されていたライヴをキャンセルした。
また、プロモーション会社のライヴ・ネイションは、英国でのライヴのセキュリティ強化を発表している。
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