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レディー・ガガやマドンナ、ニッキー・ミナージュ、ブルース・スプリングスティーンといった一流ミュージシャンのデータがハッカー・グループによって盗まれていたことが明らかになっている。HBOの番組「ラスト・ウィーク・トゥナイト・ウィズ・ジョン・オリヴァー」とフェイスブックも標的のリストに入っている。

ニューヨークを拠点とするエンタテインメント系法律事務所「グラブマン・シャー・メサイラス&サックス」は現地時間5月11日に『ヴァラエティ』誌に対して、内部のデータ・セキュリティがランサムウェアの攻撃によって侵入されたことを発表している。ハッカーによって契約書や機密合意、電話番号、Eメール・アドレス、私信といった社外秘の情報が盗まれている。

このデータ盗難は「Sodinokibi」という別名でも活動する「REvil」というハッカー・グループによって行われている。先週末、ダーク・ウェブのフォーラムでデータ盗難の第一報は明らかにされており、マドンナによって2019年から2020年にかけて行われた『マダムX』ツアーのライヴ・ネイションとの契約書がアップロードされている。

ランサムウェアの攻撃では盗んだデータを公に公開することを脅迫して賠償金を求めることが多いが、現在のところ「REvil/Sodinokibi」の要求は分かっていない。

脅迫について分析しているブレット・キャロウはハッカー・グループに明かされた情報は今のところ
「単なる警告」だとしている。

「これは誘拐犯が小指を送ってくるのと同じことです。サイバー犯罪者に金銭を支払わなければ、おそらく分割して盗んだデータを世間に公開するというのを暗に脅迫しているのです」

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