アルカはサイバネティックな女神へと変身するミュージック・ビデオと共にニュー・シングル“Nonbinary”を公開している。
本名をアレハンドロ・ゲルシというアルカだが、“Nonbinary”は来たるニュー・アルバム『KiCk i』からの最初の楽曲となっている。
フレデリック・ヘイマンが監督を務めたミュージック・ビデオはサンドロ・ボッティチェッリによる1480年代の絵画『ヴィーナスの誕生』に影響を受けたもので、それを現代的に解釈したものとなっている。歌詞が画面下でスクロールするミュージック・ビデオはアルカが手術台に座り、その後貝殻の中で生まれ変わるものとなっている。
ミュージック・ビデオはこちらから。
アルカは“Nonbinary”について次のように述べている。「私が求めてるのは、一つの単位が存在することを否定することなく、複数の自己があるという認識。全体としての尊厳を剥奪されることなく、小規模な自己状態の生態系として見られたい。そういう場合に、ノンバイナリーな考え方をすると、とても想像力が豊かになれる。物事を崩壊させるよりも、可能性の扉を開けてくれる。抵抗することなく、変化を受け入れることができる」
アルカは今年2月に62分に及ぶ楽曲“@@@@@”が公開されている。「“@@@@@”は、FM海賊ラジオのアナログ性がシンギュラリティ後のAIによる人質感覚に裏付けされた独裁的な監視から逃れる数少ない手段の一つとなっているフィクションの設定から世界への配信なんだ」
新作『KiCk I』にはロザリアやビョークとのコラボレーションが収録される予定で、2017年発表の『アルカ』に続く通算4作目のアルバムとなる。
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