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パリ同時多発テロの現場となったバタクラン劇場の前で、自ら運び込んだピアノでジョン・レノンの“Imagine”を演奏したピアニストが話題となっている。

『ガーディアン』紙が伝えたところによると、ダヴィデ・マルテロさん(34歳)はパリの事件をドイツのパブで観ていたテレビで知り、パリに向けて400マイル(約643キロ)の旅を決行したという。

彼は次のように語っている。「友だちに電話してそのことを話して、車に乗り込み、夜通し運転してきたんだよ。何かをしなくちゃいけないってことは分かってた……ここに来て何とかみんなを慰めて、希望のしるしを見せたかった」

11月13日のパリにおける一連の襲撃では、少なくとも132人が亡くなり、350人が負傷したと報じられている。最大の被害を出すことになったのは、イーグルス・オブ・デス・メタルのライヴ会場となったバタクランで、118人が銃撃を受けて亡くなっている。

11月14日の朝、ドイツのコンスタンツからはるばるやってきてバタクラン劇場の前でジョン・レノンの“Imagine”のインストゥルメンタル・ヴァージョンを演奏するダヴィデ・マルテロさんの周りには大勢の人々が集まることになった。

その時の模様はこちらから。

ダヴィデ・マルテロさんはクラヴィアクンストという名前でも活動しており、世界の紛争地域へ出向いて自転車に取り付けたポータブル・ピアノを演奏することで知られている。今年初め、シャルリ・エブド襲撃事件の際もピアノを演奏している。

ダヴィデ・マルテロさんのホームページには、彼の目的は「世界中の首都で自分のグランドピアノを演奏すること」だと書かれている。

イーグルス・オブ・デス・メタルはメンバーは全員無事で、クルーの所在を確認しようとしているという声明を事件後に発表している。

パリに友人を持つミュージシャンや過去にバタクランで公演を行ったミュージシャンなど、世界中のミュージシャンがテロへの恐怖とともに事件への反応を示している。テイラー・スウィフト、ファレル・ウィリアムス、ジャスティン・ビーバー、ジャレッド・レト、AC/DC、サム・スミス、スヌープ・ドッグ、ジャスティン・ティンバーレイクらがメッセージを寄せている。

U2フー・ファイターズは今回の同時多発テロを受けてパリでの公演と、ヨーロッパでの残りの公演をキャンセルしている。

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