POONEH GHANA/NME

Photo: POONEH GHANA/NME

AC/DCとドクター・ドレーがストリーミング・サービスへのボイコットを終わらせる見込みであることが明らかになっている。

『ニューヨーク・タイムス』紙によれば、AC/DCは6月30日(火)よりアップル・ミュージック、スポティファイ、Rdioといったストリーミング・サービスで自身の音源を利用可能にするという。

AC/DCは自分たちの音楽をデジタルでリリースすることに以前は乗り気でなく、2012年からiTunesのみで利用可能としていた。この時点でiTunesのスタートから約10年が経過してからのことだった。

またアップル・ミュージックはドクター・ドレーと彼のファースト・ソロ・アルバム『ザ・クロニック』をストリーミングで独占配信する契約を結んだと米『ビルボード』誌が報じている。ドクター・ドレーが所有していたビーツ・ミュージックは、昨年アップルに30億ドル(約3600億円)で売却されている。

『ザ・クロニック』は1992年6月にリリースされた作品で、ドクター・ドレーがデス・ロウ・レコーズから4年前にデジタルの権利を取得してからは一度もストリミーング・サービスでは提供されてこなかった。

アップルは6月8日に開催されたアップル開発者会議「WWDC」において新たなストリーミングを開始することを発表した。アップル・ミュージックは、オンライン・ストリーミング、24時間ラジオ局のBeats 1、アーティストとファンをつなぐソーシャル・ネットワークなどの機能を備えた音楽サービスとなっている。

アップル・ミュージックは、ユーザーに提供される3カ月の無料試聴期間中に、ミュージシャン、プロデューサー、ソングライターなどの権利保有者に対して、ロイヤリティの支払いをしないという方針を反転させることとなっている。この件に関しては、テイラー・スウィフトの公開書簡による抗議を受けて、最終的にアップルが方針を撤回している。

テイラー・スウィフトも自身の最新作『1989』のストリミーングさせないという方針を変更し、アップル・ミュージックで提供されることが発表されている。

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